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レコーディングスタジオを出てタクシーを掴まえて高木のマンションに向かう。

二回くらいしか行ってないから、こっちの方向で合ってるのか不安だけど…。

しばらく乗っていれば、着きましたよ、と運転手に声をかけられる。

窓から覗けば見覚えのあるマンション。

高木の住んでいるところだ。

代金を払ってタクシーから降りて、高木に電話をする。



高『もしもし。薮くん?』

「悪い、伊野尾回収しに来た。下にいるんだけど」

高『ん、分かった。伊野尾くん連れてくから、下で待ってて』

「ぁ、あぁ…」



電話を切ろうとすれば伊野尾の声が聞こえてくる。



伊『たかぎぃ? 電話?』

高『ん? あぁうん。コート着て、ちょっと来て』

伊『は? なんでよ』

高『いいから。…ごめん薮くん。今連れてくから』

「おう…」



電話を切る。

なんか伊野尾普通だったな。

エントランスでしばらく待っていれば、薮くん!、と呼ぶ高木の声で顔を上げれば、俺に気付いた伊野尾の表情が歪んだのが分かった。

会いたくなかった、まるでそう言ってるような表情。



伊「ゃ、やだっ、俺戻るっ! たかぎ、戻ろ? ね?」

高「ダメだよ。薮くん迎えに来てくれたんだから」

伊「やだって! 俺帰らないっ…たかぎのところいるの…」

高「…伊野尾くん、いつまでも逃げてちゃダメだよ? ちゃんと向き合わなきゃ。ほら、薮くんとこ行って」



高木が伊野尾の背中を軽く俺の方に押す。

でも嫌々と首を横に振ってまた高木の元に戻ってしまった。

そして高木に抱きつくようにしがみついて、やだ…帰らない、と小さく言った。

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美声猫 - 伊野ちゃんがとにかく可愛い!伊野ちゃんが薮くんの上でウサギと遊んでるところが本当に雑誌に出てくれないかなって願ってます笑これからも頑張って下さい! (2017年4月5日 10時) (レス) id: 98a7412603 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ひなたさん» コメントありがとうございます!ドSな感じも帝王な感じも書ける気がしなかったので自然体でタイプだなんて、きっとこの作品の薮くんもとても喜んでいると思います(笑) 結構ギリギリな表現で書いてるので書いててもどかしい感じもしてます(^^; Twitterの方大丈夫ですよ! (2017年2月15日 12時) (レス) id: f97d475271 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - はじめまして。毎回更新楽しみにしてます。佳さんの書かれる薮くんはドSでもなく帝王でもなくとても自然体で物凄くタイプです!もうわたしの煩悩がはち切れる寸前です(//∇//)Twitterのほうは掛け持ち垢(すみません)でフォローしても大丈夫ですか? (2017年2月15日 9時) (レス) id: 85d71dbfbe (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - JUMP大好きな白米と猫さん» コメントありがとうございます!薮くんからイケメン臭漂いますか!?よかったです(^^♪ 薮くんをイケメンに書けているか心配だったので(^^; ツンツンしちゃう伊野尾ちゃんと甘やかしちゃう薮くんを書きたかったので、そう言って頂けて嬉しいです(^^) (2017年2月13日 12時) (レス) id: f97d475271 (このIDを非表示/違反報告)
JUMP大好きな白米と猫(プロフ) - 伊野ちゃん可愛すぎる!!そして薮くんから漂うイケメン臭!!続き楽しみです!!変態薮くんにいじられてる伊野ちゃんと、伊野ちゃん甘い薮くんっていいですよね…( *´艸`) (2017年2月11日 21時) (レス) id: f122806c5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年1月15日 21時

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