一緒だね(ym×in)

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ス｢準備出来ました｣



どうやら準備が出来たみたい。

そろそろ行くか、と立ち上がった時伊野ちゃんが寝てるのに気づく。

皆んなには起こしてから行くよと言えば、よろしくと皆んな行ってしまった。



｢伊野ちゃ〜ん、起きて。撮影始まるよ〜｣

伊｢…ん…ん〜｣



肩を小さく揺らして声をかけると唸りながら薄らと目を開けた。

ぼーっとしてから俺のことを見上げる。

伊野ちゃんの方が背高いし、俺がちょっと見上げる感じだけど、今は伊野ちゃんが見上げてて、なんとなく上目遣いになっている。

眠そうな目がさらにトロンとしてて、半開きになってる口がなんか…。



伊｢…やまだ…？｣



声をかけられてハッと意識が戻される。

俺、今何考えてた？



｢うん、山田だよ。スタッフさんが準備出来たって。行こ？｣



頭を撫でて手を下ろそうとした時に耳に触れたのか肩を小さく震わせる。

俺の首に腕を回して、ぬくぬくら〜、なんて言ってる。



｢ちょ、伊野ちゃん…？ 撮影だからはやく行かなきゃ｣

伊｢ん…ちょっとだけ充電｣



少しだけね、と頭をもう一回撫でると、ふふっなんて耳元で笑い声が聞こえて体が離れる。



伊｢ありがとう。行こっか｣



へにゃっと笑みを浮かべて立ち上がって歩き出す伊野ちゃん。

やばい。

俺、絶対頬緩みまくってる。

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