有名役者は氷の呼吸を使うらしい。【鬼滅の刃】壱

6話 み空色と太陽 ページ8

.........今....髪をどかされた？


なんのために.......









...............................目？









.......どうやら、
鬼舞辻は、私の瞳に惹かれているらしい。


ずっと手中に収めたい、
ずっと見ていたい

そう言う顔をしている。
見ればわかった。







....なぜ、だろうか。









すると、

嬉しそうに、閃いたように
鬼舞辻無惨が、目をカッ開いた。

思わずﾋﾞｸｯとする。







鬼舞辻｢嗚呼、A

なんて美しい瞳をしている。｣







いきなりの名前呼びに、
自分の顔が引きつるのがわかる。

鬼舞は、見るからに興奮していた。



.......体が動かせない。
ここまで強い鬼が私を消そうとしない。
この事実。








.......だが、好都合。





先程浮かんだ2つの考え。

2つ目は、




鬼舞辻無惨と戦うとして、
朝日が指すまで持ちこたえること。

あと2時間もせずに、朝日が昇る。


.............正直ギリギリの賭け。




だったけど、相手は何故か私の瞳に釘付けだ。


正直、今褒められても

時間稼ぎが出来てラッキーとしか思えない。





すると、
ポツリと鬼舞辻が何か喋り出した。









鬼舞辻｢貴様の瞳は、太陽が氷で包まれたような

美しい瞳だ。と、最初思った。

が、それ以前に、





澄み切った、雲ひとつない晴天のようだ！！

澄んだ、美しい、み空色の上の、太陽！！｣









太陽.......？？晴天.......？？


褒めているのだろうが、こちらはドン引きだ。

何を言っている。





そして間もなく
とんでもないことを言い出した。









鬼舞辻｢そうだな.......よし、決めた


貴様をずっと追いかけてやろう。｣









.......そんなことされたら、と

考えただけでも頭がおかしくなる。

普通に怖すぎて無理だ。







A｢.......いやです。｣







そう言うと、意外にも鬼舞辻は怒らなかった。


むしろ







鬼舞辻｢ふむ.......

貴様は生きるのを拒否するのか？？｣






とか言ってくる。




A ｢いや、別に、生きるのを

否定している訳じゃなくてですね.......｣




.......なぜこいつと対等に喋っているのだろう。


心臓が痛くなってきた。





....。






鬼舞辻｢.......私が欲しいのは生きたAの瞳


.......嗚呼、そうだ、名案だ。









鬼になってみないか｣








A｢な、｣









いきなりの殺気









ドスッ！！！


辺りに鈍い音が響いた

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