ナ ミ ウ テ コ コ ロ 《キンプリ短編集》

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俺を振ったアイツに呼び出された。






「あの……前はごめんなさい。」





優「え？！」




「実は私、あなたじゃなくてAちゃんが好きなの。

おかしいわよね。だから正直、あなたとAちゃんが結ばれるのを見たくなかった。」





優「あ、さーせん。」




いや、かなり驚いたよ。





マジで。





「でも、幸せにね。」





泣きそうになったわ。






それからは事件も起きず、ほのぼのした日が続いた。





「よし！！負けないぞっ！！」





優「俺ばっか負けてらんねぇから！」






紫「ねぇ、なに毎日してんの。

二人ともグーチョキパーの順番でしか出さないから決着つかねぇって。」






ジュースを奢るか決めるじゃんけん。





毎回俺が負けんだよなぁ。







______じゃんけんぽいッ！






「えぇ〜！紫耀のせいで負けたんだけど！？」





紫「ふはっ……ごめんごめん。今日は俺が奢るよ。」







「あぁ〜！岸くんと違って優し〜！」







優「んだよ！別にいいじゃねぇかよ。」





なんて言い合うのが良いわ。








やっぱ楽しいし？






帰り道、今日は一段と騒がしい。





それは、コイツらが居るから。





紫「岸くんケチだもんね〜！」




海「えっ！ジュース？！ずるい〜紫耀の奢り？あ、行こ。」




廉「ガチ？フツーに行くしかないやろ。」




勇「よし、俺も行こ〜っと。一番高いやつにしてやろ。」




玄「え〜俺も行く！岸くん奢りだったら面白かったのに〜。」





「あ、私もゆーたくんと一緒の一番高いやつにしてやろーっと！」





優「お前らケチとか言うなよーーーっ！」





紫「え……奢るとか言わなきゃよかった……(泣)」


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