ナ ミ ウ テ コ コ ロ 《キンプリ短編集》

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あれから何週間経ったっけ。





相変わらずげんくんとは会えてない。



お互い忙しくて、休みも取れないし、連絡は既読スルーで終わっちゃうし。






スッゴク不安になっちゃうんだ。




だから今日、げんくんから話があるって聞いて驚いてる。





怖い。怖いよ。





もし、別れようとか言われたら、すんなり離れられるかな。





無理だ。絶対無理。離れたくない、別れたくない。






正直、行きたくなかった。




会えなかったげんくんと会えるのに、気分は浮かなかった。





思い込みのせいなのか。





でも、予約してあると聞いたお店に行かないのもと思い。





どこか、浮かない気持ちで、足を踏み入れた。





玄「A〜！久しぶり。」





「うん。久しぶり。」





玄「そのブレスレットって…………」





毎日ずっと肌身離さずつけていたブレスレット。





「そうだよ。気に入ってる。でも、大切すぎて無くなったらとか、怖いんだよね。」







玄「そっか、じゃあ、また買ってあげる。今度はお揃いね。」




「いいの？！やった〜〜」








今度があるの？本当？





少し安心したけど、まだ怖かった。








玄「話ってさ、今から……良い？」





「ん。」




玄「俺ら最近会えてないし、連絡も取れてないし。
　 正直俺、怖いんだよね。この関係。
　 嫌われてるんじゃないかとか、めちゃくちゃ考えるし。
　 だから、俺考えたんだ。
　



　これからも、一生大切にするから、守るから。」








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玄「俺と結婚してください。」





これからも、彼にドキドキされっぱなし。





いや、今回。話あるって時点でヒヤヒヤしてたし(笑)






できる彼氏は違うね。




できない彼女より。






できる彼氏 《終》

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