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お兄ちゃんが突入してきてビックリしたわ。
「ごめん、私、大学生になったら、大阪行こうと思ってる。」
廉「え、ホンマ?東京離れるん。」
「うん、廉くんと離れるのはスッゴい悲しいけど、これが運命なんじゃないかって。」
Aは俯いて話し始めた。
「高校卒業して、向こうで独り暮らし始めるんだ。だからっ……別れよう。」
味を薄く感じていたのに、もう、味なんてなくなっとった。
廉「嫌。ぜっったいに嫌!」
「ん〜……」
俺が必死に抗議したら、泣き出してもうた。
あぁ、俺なにしとんねん。
廉「ごめんッ!別れるん?なぁ、別れるん?」
「ん……」
……………………
あれから4ヶ月程度。
もう、この街に彼女は居らん。
一筋の涙と、分厚い封筒を残して大阪へ行った。
でも、俺は毎日のように連絡をした。
俺らは別れた。
Aに彼氏が出来たり、俺に彼女が出来たり。
そんなことを繰り返して、全く上手く行かんし。
あぁ、まだ好きなんやって。
『ねぇ〜……廉??』
廉「ん?なになに?」
『ずっと違うこと考えてる?も、私だけを見てぇ?』
あかんわ。これ。
廉「ほな、別れよか。」
廉「……みたいな感じで別れたんやけど。」
「またぁ?!…………なんて、私も言えへんのやけどな(笑)」
廉「人のこと言われへんやん!」
「ん。そやけど?廉くんは、一途じゃないで。」
すっかり関西に馴染んだAは、さらに可愛くなってるんやろな。
廉「何言うとん?俺、Aのことずっと想てるで。」
「はっ……??!!」
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かいとん - れんれんさん» ありがとー! (2021年8月12日 22時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん(プロフ) - ゆーちゃんっ!めちゃ良きすぎる作品っ!! (2021年8月11日 14時) (レス) id: d68d8a0e74 (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - ごめんなさい、評価をしてください(泣)コメント求む! (2021年2月14日 17時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かいとん | 作成日時:2020年1月19日 20時