本章 〜友達〜 1.八木さん ページ26
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次の日、私は誰よりも早く教室に来ていた。
今の時刻は午前の6時半。8時過ぎから始まる学校にこんなに早くくる生徒なんて私以外いないだろう。
理由は私の家にある。
正確には家じゃなくて部屋だ。
雄英にあった空き部屋を使ってる。
雄英内に仮眠室とかシャワールームとかがあるおかげでまぁそこそこいい生活をしている。
つまり家＝学校だから通学時間０
じゃあギリギリまで寝ていればいいかもしれないけど、前も話した通り私は長い間寝ていられない。故の朝イチ登校。
職員室覗いたら泊まりの教師がデスクで寝落ちしていた。
その中にはこないだのオールマイト似の先生もいた。
その人は起きていて、目が合ったので急いで逸らした。
その人は微笑みながら私を手招きで呼んだ。
その人には結構好感を持っていた。
私個人の存在意義を証明してくれた気がしたからだ。
今までにも私の存在を認めてくれた人は確かにいた。でも、その人たちが喜んでいる存在は私個人ではなく、私の頭だった。
私のプログラミング技術やハッキング能力、それだけ、それだけしか見ていなかった。
汚い。それだけ。それだけの話。
だから私は場所が、仕事が変わる度、少し期待しては毎回の如く失望していた。
それが今回、やっと認めてくれた。
私を、私という存在を認めてくれた。
本当に嬉しかった。
だからこの人のためなら何か、少しなら危険なことだって、大変なことだってやって見せようと思っていた。
__その人は八木と名乗った。
八木は、事務員のような仕事をしているらしい。
オールマイトと遠い親戚で、なんか色々事情があってここで働かさせてもらっているらしい。
八木はパソコンでの作業が苦手らしく、苦戦していた。
「事務員という職なのにこんなことも出来なくて不甲斐ないよ、」
『八木さん。私があなた専用のアプリ作ってあげるよ、その方が作業も効率的に出来ると思うし、あなた様に簡単な操作でできるようにする！』
「本当かい？！でも悪いよ。君は他にもたくさん仕事があるだろう。それに校長が許可してくれるか…」
『あっ！データ盗もうとかそんなん1ミリも思ってないよ！』
「そんなことするなんて思ってないよ、君はそんなこと自分から進んでするような子じゃないだろう」
『わたし、あなたの役に立ちたい。校長に直談判する！』
「ありがとう」
八木さんはそう優しく微笑みながら言った。
私もそれに答えるように笑って言った。
『任せて！ほんとにすんごいの作ってみせるから！！』
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あずさ - あけましておめでとうございます！！作品いつも見させてもらってます！まじで面白いです！ありがとうございます！ (2023年1月1日 1時) (
レス) @page44 id: 954150159c (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - 分かります私も途中で思いだしました (2022年11月30日 15時) (レス) @page40 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - このお話、凄く大好きで、何回も読み返しています！作者様のワー○リ夢小説………読んでみたいです！ (2022年11月29日 22時) (レス) @page40 id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - 16:30からYouTubeのTOHO animeチャンネルで6期のイベント放送があるみたいです！！ (2022年10月1日 16時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - 今日の夜5時からヒロアカ6期ありますね！ (2022年10月1日 11時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Δ | 作成日時：2022年8月10日 21時
