序章 〜プログラムに従って動くロボット〜 ページ23
．
ミッドナイトside
「思ったより早かった、な」
『あぁ、あの子…』
後輩の相澤があの子ことAちゃんと一緒に声をかけてくれたのはほんの数分前のことだ。
学校という環境がどうも苦しいらしく、たったの一時間でギブアップだ。
相澤も、生徒の1人になったわけだし、彼女がヴィランだからといって差別は良くないと思っているからか、そんな彼女に我慢しろとは言わなかったようだ。
・
午前は授業がなく、職員室で事務作業をしていた。
結構集中して作業していたらしく、彼女から話しかけてくれるまで全く気が付かなかった。
「ミッドナイト、おはよ、朝ぶり」
『おはよう、Aちゃん。学校生活はどうかしら』
「いやー、大変なもんだね学生さんは、ここにはルールーしか存在しないもん、こんな状況でよく過ごせるよ、わたしならむりー」
「そう言うもんだから連れてきた」
『そう言うことだったのね、少しずつ慣れていけるといいわね、お友達も、たくさんつくるといいわ』
「それなんだけどね、作戦失敗した」
『え？』
「わたしにね、話しかけてくれる子がいたの、爆豪勝己君。でもね、先輩から教わった友達をつくる極意其の2『意地でも話を続けるべし』の通りに頑張ってたんだけど、ダメだった」
「…、、」
『大丈夫よ！友達をつくるコツなら私もたくさん教えてあげられるから、頑張りましょ』
「うーん、頑張るよ」
そう困ったように笑う彼女は病院で話した彼女とは全くの別人で、人当たりの良さそうな笑みをたたえ、ゆるく落ち着くような口調で話す。
人から好まれそうな雰囲気そのものだった。
病院の時の彼女と言ったらそれは氷のようで、淡々と、言われたこと、事前に決められていたことを実行するだけ。
そんなように見えた。
表情筋が動いているからこそなんだか不釣り合いで言葉が悪いけれど、気持ちが悪かった。
______なんだかプログラムに従って動くロボットのようだ
彼女は絶対に人間なのに、人間のはずなのに、そう思った。
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あずさ - あけましておめでとうございます！！作品いつも見させてもらってます！まじで面白いです！ありがとうございます！ (2023年1月1日 1時) (
レス) @page44 id: 954150159c (このIDを非表示/違反報告)
クロノト(プロフ) - 分かります私も途中で思いだしました (2022年11月30日 15時) (レス) @page40 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - このお話、凄く大好きで、何回も読み返しています！作者様のワー○リ夢小説………読んでみたいです！ (2022年11月29日 22時) (レス) @page40 id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - 16:30からYouTubeのTOHO animeチャンネルで6期のイベント放送があるみたいです！！ (2022年10月1日 16時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - 今日の夜5時からヒロアカ6期ありますね！ (2022年10月1日 11時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Δ | 作成日時：2022年8月10日 21時
