ヌナって呼ぶのはあなただけ。【JK】 (ページ16)

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１６　JM side ページ16

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【JM】

学生の時に初めて好きになった人。

それがAだった。

Aはテヒョンアの双子の妹で、テヒョンアとは高校生のときに仲良くなった

ダンスを頑張りたくて転校してきた僕を好奇の目で見ることなく、普通に接してくれて、いい意味で馴れ馴れしくて、仲良くなるのに時間はかからなかった

Aとテヒョンアは朝一緒に来て、教室の前で別れ、だいたいテヒョンアが忘れた教科書を借りに行って、Aがジャージをよく借りに来ていた

下校は別々。1週間に一度だけ一緒に帰る。

仲良いのか悪いのか分からない2人だった

TH「そう言えばAがジミナと話したいって言ってた」

JM「Aちゃんが？」

びっくりした。僕のことなんて眼中にないって思ってたから

テヒョンアは毎日のように女子から告白をされていたけどAも負けていなかったのだ

JM「初めまして？ジミンです」

「あ、えと、Aです。テヒョンがいつもお世話になってます」

TH「A、違うんだけど？」

JM「あははᄏᄏᄏお世話してますᄏᄏᄏ」

はじめて話した時はテヒョンアの隣で恥ずかしそうに話す君。テヒョンアとは真逆の性格だった

それから仲良くなるのは早くて、下校は週に一度テヒョンを加えて、それ以外は僕とAが2人で帰るようになった

JM「そういえばAさ、今日も告白されてたじゃん」

「あー…あれ、全く話したことない人だったし名前も忘れた」

JM「さすが高嶺の花」

「うるさいなぁ、私は自分の好きな人に好かれたらそれでいいの」

誰にも首を縦に振ることがなかったAに浮いた話はなかったけど、確かに好きな人はいるようだったから僕もなかなか友達からの一歩を踏み出せなかったんだ

テヒョンアも僕たちの気持ちに気づいていたはずだけど、口を出すことはしなかった

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