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コツコツと自分の足音だけが聞こえる夜道のはずだった。
いい感じに出来合ったユナを家まで送り届けての帰り道何故か後ろからもう一つ足音が聞こえるのだ。
「……(不審者?)」
流石の私でも怖くなり、振り返らずに早足になると何故かうしろの足音も早くなる
やばい、と思ったときには腕を掴まれて「やめて下さい!」と声を荒げていた
「え?!」
「え…?」
声を荒げて振り払った腕は案外すぐに離されて何故か上から戸惑う声が聞こえてきた
「…な、なんですか?」
「いや、あの、これ」
そう言って差し出されたのは私の定期入れ
「……落としてました?」
「あ、はい。」
ただの親切な人を不審者と間違えるなんてなんとも申し訳ないのと、お礼を言わないと!と顔を上げるとそこにいたのは朝の“彼”だった。
「あ、朝の…」と、心の中の声が漏れていたようで、彼は目尻を下げてにこりと笑うと「やっぱり、朝電車同じお姉さんでした」なんて人懐っこい笑顔で笑ったのだった
JK「Aヌナおはようございます」
「あ、グクおはよう。寝癖ついてるよ」
そう言って隣に座ってきた彼の髪を整えてあげるとふにゃりと笑いながらお礼を言う
あれから、自己紹介を済ませて毎日挨拶をするようになり、気づいたら朝の10分は隣同士で座り話す仲になったのだ
あんなにかっこいいと気になっていた彼は案外抜けていて、とても優しい…のにかっこいいのだから本格的に恋に落ちるのは一瞬で
それにヌナなんて呼ばれ慣れていなくて、初めて呼ばれて時は心臓が口から出るかと思った
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お茶っ葉(プロフ) - もーめっちゃ好きです!!😭久しぶりにこんなにときめくお話を読まさせて頂きました!無理のない程度で頑張って下さいー!!✨ (2022年5月17日 2時) (レス) id: 8b68aabd57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぷに子 | 作成日時:2022年5月8日 11時