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「俺が初めて樹と会った時、ペットボトル渡したの覚えてる?」

「は?え…あぁ覚えてる」

「俺さ…樹と同い年だよ。

そして俺らはあの夜会ったのが初めてじゃない」



俺の伝えたことに返答はなかった。一応これでも最大限の力で告白をしたつもりだった。けれどホクトはお構い無しにとてつもない情報量を投げてきた。完全に呆気を取られ、ホクトが突然始めた話は聞き取るだけで精一杯だった。


「初めてじゃない?」

「黒音中学校。樹の中学そこだろ。

俺も黒音中学だよ

クラスは違ったけどね」


その中学校名を出されても、俺の中でホクトと結びつくことはなかった。


「同じ?」

「やっぱ覚えてないか…慎太郎見ても思い出さないくらいだもんね」


そう言われて森本がその中学で教師をしていたと言っていたことを思い出した。辞めさせられるほどに話題になっていたのなら、俺も覚えていていいようなものだけど、どこの記憶を探っても森本の姿はなかった。

でもその理由に少しだけ心当たりはあった。


「俺あんまり褒められた中学生活送ってないから、早退とか結構ズル休みでまともに学校いなかったせいもあるかも」

「そっか…じゃあ保健室でちょっと会ったくらいの俺のことも覚えてないのも当然か」


「保健室?」


保健室の先生は甘かった。少し頭が痛いだの体が辛いだの言えばすぐにベットを与えてくれたし、早退だってさせてくれた。だから俺の逃げ場でもあったし、よく行っていた場所でもあった。
中学で虐められていたとかそういう訳では無い。でもただ単にあの小さな空間に毎日閉じ込められているのは気に食わなかったし、そもそも学校という場所自体がめんどくさかった。学校に意味を持てなかったあの頃は、本当に親にも迷惑をかけた。

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設定タグ:SixTONES , 松村北斗 , 田中樹   
作品ジャンル:タレント
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くれよん(プロフ) - 大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ!!さん» すいません。コメントありがとうございます。遅くなりましたが、更新しましたのでぜひご覧ください。 (2022年12月25日 21時) (レス) @page45 id: afe818a83d (このIDを非表示/違反報告)
大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ!! - 更新がんばってください!!わたしはこのお話が大好きです(°▽°) (2021年3月12日 22時) (レス) id: feb3810b9b (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - ハローパラレルさん» そう言って頂けて嬉しいです!更新頑張ります! (2021年3月2日 1時) (レス) id: efb92cae20 (このIDを非表示/違反報告)
ハローパラレル(プロフ) - くれよんさん» 更新ありがとうございます!面白いです!今、一番好きな作品です! (2021年2月28日 14時) (レス) id: a702828ef9 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - ハローパラレルさん» コメントありがとうございます。遅くなってしまい申し訳ございませんでした。お話を更新しましたので、引き続き応援よろしくお願いします! (2021年2月27日 22時) (レス) id: fe5efae8c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くれよん | 作成日時:2020年12月28日 23時

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