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そう言い切るか言いきらないかで俺はホクトにキスをした。するとそれに返事をするかのように俺の伸ばす舌に、ホクトの舌が絡まった。
水気を帯びた音が耳に響く。
もうすでに自分のモノが興奮しているのがわかる。
その時にシャワーから出て2人とも何1つとして身にまとっていない状態だったことに気がついた。
こんな全裸でも違和感がないほど、この部屋に染まっている自分に呆れながらも、俺のモノが主張をやめることはなかった。
ホクトはそれを逃しはしない。細くて少し骨張った指がそこに絡めば、興奮は高まりを増す。
決して力任せにそこを触ったりしない。ゆっくりと丁寧に、でも刺激は忘れない。その緩やかな緩急と指の感触に、いつも飛びそうになる。
荒くなる呼吸と熱くなる体。この熱を持ったまま、きょもの所に行けないだろうか。
そうすれば少しだけ笑って、証人の欄に名前を書くことができる気がする。
｢もういいから…入れろよ｣
｢わかってる｣
少し掠れた声。細められた目。少し気だるそうな表情。甘えるように絡める指先。こんなにもすべてを備えているこいつは本当に化け物だ。
｢あっち向け｣
そう言って俺はホクトの腰を持ち、少し引き上げればホクトはその行動から察してすぐに四つん這いになった。
きっとこいつはバックが嫌いだ。実際ホクトがそう言った訳でもないし、嫌がった訳でもない。
でもいつも後ろからこいつを突くと、いつも手に力がこもっていて、喘ぐ声にもなんとなく違和感がある。
それを知っていて、俺はこいつに後ろを向けろと言う。
｢うっ…はぁあっ｣
ホクトの何も知らない。知らない俺が唯一この事実に気づいてる。そう思うと、その行為をすることで、なんとなく優位な気持ちになれた。
幼稚でいい。馬鹿でいい。
そうやって優越感に浸りながら、嫌なことを忘れさせて欲しい。今までのことも、これから起こることもすべて、ホクトといる時には忘れたい。
｢じゅ…りっ…あっはぁゆっくり…｣
｢ごめん無理｣
ゆっくりと腰を沈め深く入れきった後は、もうひたすらに腰を振るだけだ。
興奮を掻き立てるように皮膚がぶつかり合う音が部屋に響く。
あとほんの数分で俺はここを出て、きっと何ともない顔をしてきょもの前に立ってる。
なんて俺は滑稽な人間なんだろう。
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くれよん(プロフ) - 大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ！！さん» すいません。コメントありがとうございます。遅くなりましたが、更新しましたのでぜひご覧ください。 (2022年12月25日 21時) (
レス) @page45 id: afe818a83d (このIDを非表示/違反報告)
大好き程度で結婚すんじゃねぇぞ！！ - 更新がんばってください！！わたしはこのお話が大好きです(°▽°) (2021年3月12日 22時) (レス) id: feb3810b9b (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - ハローパラレルさん» そう言って頂けて嬉しいです！更新頑張ります！ (2021年3月2日 1時) (レス) id: efb92cae20 (このIDを非表示/違反報告)
ハローパラレル(プロフ) - くれよんさん» 更新ありがとうございます！面白いです！今、一番好きな作品です！ (2021年2月28日 14時) (レス) id: a702828ef9 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - ハローパラレルさん» コメントありがとうございます。遅くなってしまい申し訳ございませんでした。お話を更新しましたので、引き続き応援よろしくお願いします！ (2021年2月27日 22時) (レス) id: fe5efae8c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年12月28日 23時
