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｢で、何話って？｣
撮影が終わったとともに
開口一番は待ちきれなかったジェシーだった。
この日までずっと北斗と色んな言い方やパターンを考えた。
恋愛はアイドルとして生きるのであればある程度見切りをつけておかなければならない。
結婚をしている先輩はたくさんいるけど、デビューしたばかりの今の俺たちは恋愛をチラつかせていい訳がなかった。
その対象は男女関係なく…
だからもし今付き合っていますなんて言えば、反対どころか何を考えてるんだと怒鳴られてもおかしくない。
まして同じメンバー同士…男同士…
それを理解してもらうにはどうしたらいいか、言い出すなら言い出すなりの覚悟と準備が必要だったのは間違いなかった。
北斗のことを考えているあまりに
グループとしての立場を完全に見失っていて
関係ができた後で
俺らのこの行動はあまりにも軽率だったのかもしれないと悩んだ。
それでももう
この幸せを途絶えさせることが
俺らにはできなくて
せめて隠すのではなく
その俺たちの完全な甘えを
伝える責任がある。
｢聞いて欲しいことがあって｣
｢北斗がなんかそう改まって言うの珍しいね。何か怖いんだけど｣
そう言う高地は恐らく北斗の言い出し方をみて何かを察したのか、見ていたスマホを置いて少背筋を伸ばしていた。
｢えっと…その……｢俺と北斗さ、付き合ってるんだ｣
北斗が言いかけた言葉を遮るように言ったのは、どちらが言い出すかという話になった時に、お前が言えばきっと説明が下手だからと北斗は俺から話すと言ってくれた。
その時説明が下手だと少しバカにしながらも、きっとメンバーに言わなければならない役割をかってくれたんだとわかった。
でも元を辿れば全くその気のなかった北斗の気持ちをはじめに揺さぶったのは俺だ。
その役割はきっと俺じゃなきゃだめなはずだった。
だから…
｢ばっ…ストレート過ぎだって。俺が言うって言ったじゃん｣
｢いいから。俺に言わせて｣
｢よくねーよ。話と違うじゃねーかよ｣
俺と北斗の言い合う姿を見て
樹は少し呆れた様子で
他の3人はそんな俺らのことを不思議そうに見ていた。
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くれよん(プロフ) - もずくさん» 大変遅くなりました。コメントありがとうございます。更新再開しましたので、またご覧頂けると嬉しいです！ (2023年1月22日 22時) (
レス) id: afe818a83d (このIDを非表示/違反報告)
もずく - 続き気になります！更新楽しみにしてます (2021年3月13日 10時) (レス) id: d307ed8e57 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - ぺるさん» ありがとうございます！がんばります！ (2021年1月20日 0時) (レス) id: 7a19f15719 (このIDを非表示/違反報告)
ぺる - とても面白いです更新たのしみにしてます！！(><) (2021年1月17日 23時) (レス) id: b9b2df3b6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年11月29日 22時
