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Hokuto_side
霞む視界の中に浮かぶのは、恐らく俺より10歳は若いスタッフの男の子が、恐らく俺より10歳以上年上であろうベテランの先輩に指導を受けながら、見るだけで難しそうな機材の準備をしている姿だった。
どうやら用意された椅子に腰掛けて次の撮影の準備を待っている間に、寝てしまっていたらしい。目を擦ると、霞んでいた視界が徐々に戻ってきた。
「おつかれですね」
作業がしやすいように長い髪を1つに束ね、腕を捲った女性スタッフが俺の眠っていた姿を見ていたのか、少し笑いながら手に持っていた水をくれた。
ちょうど喉が乾いていたからか、貰ってすぐに半分以上を飲み干した。
まだ準備にはかかるようで、控え室で寝れるようにしましょうかと言われたがこの椅子から動くことの方が面倒に感じ、せっかくの親切を断った。
昨日は散々抱かれて寝る暇もなく、結構変に痛む場所を擦りながら、この撮影に望むこととなった。
｢松村くん｣
少し寝こけていたせいか、背後から声をかけられたことに気づくのに時間がかかってしまい、変な間を空けて後ろを振り向くと、見慣れないスタッフらしき男がそこに立っていた。
｢控え室準備できました｣
｢え？｣
さっき女性スタッフから提案を断ったばかりなのに、さも移動するかのように声をかけられたことに少し違和感を持ちつつも、何より声を突然かけられたことに驚いてしまい、完全に呆気を取られていた。
｢いや…俺はここで…｣
｢セットチェンジ結構時間がかかるので、みなさん控え室で待機されるようですよ｣
その見慣れないスタッフの名前を必死に思い出しながら、移動しなければいつまでもそこに立っていそうな雰囲気を漂わせているそのスタッフを見れば、移動せざるおえない状況に俺は痛む腰を上げた。
誘導された控え室は少し離れた場所で、中に入ると、1人では気が引けるほど広い部屋だった。
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くれよん(プロフ) - もずくさん» 大変遅くなりました。コメントありがとうございます。更新再開しましたので、またご覧頂けると嬉しいです！ (2023年1月22日 22時) (
レス) id: afe818a83d (このIDを非表示/違反報告)
もずく - 続き気になります！更新楽しみにしてます (2021年3月13日 10時) (レス) id: d307ed8e57 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - ぺるさん» ありがとうございます！がんばります！ (2021年1月20日 0時) (レス) id: 7a19f15719 (このIDを非表示/違反報告)
ぺる - とても面白いです更新たのしみにしてます！！(><) (2021年1月17日 23時) (レス) id: b9b2df3b6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年11月29日 22時
