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｢2人ともおつかれ〜｣
｢あっ澤口さんおつかれさまです｣
澤口さんはデビュー前から何度かお世話になっているプロデューサーさんだった。
｢下で打ち合わせしてたんだけど、田中くんと京本くんが収録してたって聞いて、せっかくだし顔だけでも見ていこうと思って｣
｢わざわざありがとうございます｣
｢田中くんはその感じだと相変わらずたね｣
｢それどういう意味っすか！｣
さすがの樹と澤口さんのやり取りを見ながら、樹みたいに上手く口が立たない俺は隣でただそのやり取りに頷くことしか出来なかった。
｢京本くんも相変わらずだね｣
｢あっはい。澤口さんも多方面で活躍されてるみたいで｣
｢今度うちの番組でミュージカル特集みたいなのやるから京本くんにぜひゲスト来てもらいたいって話してるんだよ｣
｢本当ですか？ぜひ！｣
｢CDの宣伝もあるだろうしいい機会だと思うから。事務所にオファーしとくよ｣
そんな会話を交わしていると、樹も横から俺もバライティお待ちしてますなんてアピールをして会話を弾ませていると、楽屋のドアが開いた。
｢澤口さん次の移動準備できました｣
｢あぁ行くよ。じゃあね2人とも｣
｢｢ありがとうございました｣｣
澤口さんはそう言いながらも向かったのはドアでなく、俺の方に近づいてきて俺の肩に手を置いた。
｢じゃあ今度楽しみにしてるよ京本くん｣
俺の耳元に顔を近づけてそう言った後、俺の肩を2回叩いてから澤口さんは楽屋を去っていった。
｢澤口さんいい人だよなー。てかきょもなんか澤口さんと仲良くない？｣
｢いや別に。特別なんかある訳じゃないんだけど…前から思ってたんだけど、澤口さんってちょっと距離感近い感じしない？｣
｢そうか？俺はそんな感じしないけどな｣
｢そっか…｣
この小さな違和感の正体がわかるのは
そんなに遠い話ではなかった。
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くれよん(プロフ) - もずくさん» 大変遅くなりました。コメントありがとうございます。更新再開しましたので、またご覧頂けると嬉しいです！ (2023年1月22日 22時) (
レス) id: afe818a83d (このIDを非表示/違反報告)
もずく - 続き気になります！更新楽しみにしてます (2021年3月13日 10時) (レス) id: d307ed8e57 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - ぺるさん» ありがとうございます！がんばります！ (2021年1月20日 0時) (レス) id: 7a19f15719 (このIDを非表示/違反報告)
ぺる - とても面白いです更新たのしみにしてます！！(><) (2021年1月17日 23時) (レス) id: b9b2df3b6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年11月29日 22時
