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Hokuto_side
長いエレベーターがもどかしい。
豪華な装飾とエレベーターから見える都会の絶景さえ目にも留まらないほど、俺は40階が点滅することだけを望むようにそこだけを凝視していた。
やっと開いた扉を出て直ぐに現れた4001号室のインターホンを鳴らした。
すぐにロックが解除される音がして
俺はドアノブに手をかけようとしたが
それよりも早く目の前の扉は開いて
ドアノブな手をかけようと出された自分の右腕が
力の限り引っ張られてあっという間に部屋に足を踏み入れていた。
そして間もなくして
勢い任せに飛び込んできた体の重みとともに
温かい体温に身体中が包まれた。
｢遅い｣
そう言って左肩に埋めるように乗せられた顔。
左耳から微かに聞こえた大我の声はやっぱり普段通りだったけど、少し震えていたようにも思えた。
｢ごめん｣
そう言って大我の頭にそっと手を乗せる。
髪の毛からは慣れないホワイトローズの香りがした。
恐らくここのシャンプーだろう。
でもそれに混じってちゃんといつもの大我の香りも感じて
それにやけに安心したのは気のせいだろうか。
｢らしくないじゃん｣
｢うん…｣
そんな短い会話しか今はできなかった。
"なんでこんなホテルにいるんだ"
"今まで1人だったのか"
"どうして会いたいなんて急に言い出したんだ"
そんな色んなことを聞こうと思っていたけど
そのどれも今になっては聞く気にもなれなくて
とにかくこの温もりを抱きしめているこの時間だけが
続けばいいと思った。
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くれよん(プロフ) - もずくさん» 大変遅くなりました。コメントありがとうございます。更新再開しましたので、またご覧頂けると嬉しいです！ (2023年1月22日 22時) (
レス) id: afe818a83d (このIDを非表示/違反報告)
もずく - 続き気になります！更新楽しみにしてます (2021年3月13日 10時) (レス) id: d307ed8e57 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - ぺるさん» ありがとうございます！がんばります！ (2021年1月20日 0時) (レス) id: 7a19f15719 (このIDを非表示/違反報告)
ぺる - とても面白いです更新たのしみにしてます！！(><) (2021年1月17日 23時) (レス) id: b9b2df3b6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年11月29日 22時
