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Hokuto_side
ゲストとしてニッポン放送でラジオ収録を終え、樹やスタッフさんと雑談をしていたら、早寝早起きの俺にしては不本意なほど深い時間になっていた。
段々と閉じてくる瞼を必死に擦りながら、止まっていたタクシーに乗り込んで見送ってくれたスタッフに軽く挨拶を交わした後、収録前から今まで放置していたスマホをやっと取り出した。
大我会いたい
そのメッセージの横に表示されていた時間はほんの数分前。
気がつけば深夜の2時を過ぎていた。
俺が夜更かしをしないタイプだともちろん知っている大我から、こんな時間にましてやあまり見慣れないメッセージ内容に少し違和感を持ちながらも、俺は返事を打つことよりも早く通話ボタンを押していた。
4コール目…いやそれ以上だったかもしれない。
少し長めのコール音を聞いた後、その音が途切れたことを確認した瞬間に俺は口を開いた。
｢もしもし？どうした？｣
｢ごめん夜遅いのに｣
｢いや、ラジオ収録だったから今帰るところだったし｣
｢あぁそっかそういえば今回は北斗がゲストだったね｣
大我の声はいたって普段通りだった。
それに少し安堵しながらも、"会いたい"なんていう言葉をお互い言うような柄でもないのはわかっていたからこそ不思議でたまらなかった。
｢今どこ？タクシー乗ってるからこのまま迎えに行くよ｣
だからもう"会う""会わない"のやり取りをする前に今いる場所を自然と聞いていた。
｢西新宿まで来れる？｣
｢西新宿？｣
｢京王プラザホテル4001号室…そこにいるから｣
プラザホテルはなかなかの高級ホテル。
なんでそんなにいるのだろう…
そんなホテルに1人でいるのだろうか…
そんな疑問たちは浮かんでくるばかりだったけど
そんなことは会ってからすべて聞けばいい。
だから言葉より何より一刻も早く会いに行けばいいんだ。
｢わかった｣
そう思いながらその一言を残し電話を切った後、タクシーの運転手にホテルの名前を告げていた。
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くれよん(プロフ) - もずくさん» 大変遅くなりました。コメントありがとうございます。更新再開しましたので、またご覧頂けると嬉しいです！ (2023年1月22日 22時) (
レス) id: afe818a83d (このIDを非表示/違反報告)
もずく - 続き気になります！更新楽しみにしてます (2021年3月13日 10時) (レス) id: d307ed8e57 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - ぺるさん» ありがとうございます！がんばります！ (2021年1月20日 0時) (レス) id: 7a19f15719 (このIDを非表示/違反報告)
ぺる - とても面白いです更新たのしみにしてます！！(><) (2021年1月17日 23時) (レス) id: b9b2df3b6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年11月29日 22時
