＃49 ページ49
自分で話を進めていくにつれて
慎太郎の顔が強ばるというよりも
段々曇っていくのがわかった。
それは当たり前の反応だと思った。
それは俺が今どれだけ残酷で最低なことをしているのかがわかっているから。
｢じゃあ…
じゃあなんでそこまでの相手と別れたの？｣
きっと傷ついるはずなのに
慎太郎は俺に話すことを辞めさせまいとするようにそう問いかけた。
｢俺…
振られたんだ。
"嫌になった"
突然そんなこと言われて振られたんだ｣
｢なにそれ｣
｢本当になにそれだよね。
俺も納得できなかったけどその一点張りで
俺の前から
消えてった｣
きっと俺らは出会うべくして出会ったのだと
そんな言葉に酔いしれていたのは自分だけだったのだと思い知ったのは
大学4年生の冬
もう住み慣れたボロボロの1LDKのリビングで
コタツに入ってTVを見ていた
なんの気もない休日だった。
相手がそうだと思っていなくても
俺にとってはそう思ってしまっていた相手との別れであることには間違いはなくて
｢俺はもう…
恋だ愛だなんて
そんなこととは一生触れることはないと思ってた。
でも慎太郎があの時俺に付き合おうって言ってくれたじゃん？
あんなさらっと言うもんだから驚く隙もなかったんだと思うんだけど…
慎太郎の告白に
何も考えずに素直に"いいよ"って3文字が出たんだ。
その後
慎太郎とキスした瞬間に
慎太郎の告白を素直に受け入れられた意味はすぐに理解できた。
紛れもなく
慎太郎がまた俺に恋愛をさせてくれた。
俺が無くしてた愛情を
慎太郎がまたくれたんだ｣
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くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！毎日更新目標に頑張っていこうと思います！本当にありがとうございます(^^) (2020年5月24日 17時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これから関係複雑になっていきそうですね…作者さんのペースでいいので更新頑張ってください！応援しています！ (2020年5月24日 8時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年5月24日 0時
