#13 ページ13
カーテンを締め切っていても
容赦なく部屋を明るくする昼間の太陽。
嫌でもはっきりと見えてしまうお互いの顔。
｢じゃあ今日の夜にしよう｣
｢え？なんで？｣
｢なんでって……明るい…｣
｢まさか暗くしないと恥ずかしいなんて、めちゃくちゃ可愛いこと言うの？｣
｢うるせぇ｣
そう言うと慎太郎は俺の頭に手を乗せて
まるで犬の頭を撫でるように
ワシャワシャと手で髪の毛を乱れさせた。
そしてその手で俺の頭は慎太郎の胸まで引き寄せられ、また腕の中に収まる。
暫く慎太郎の鼓動と胸が上下に動くのを感じながら、次の行動を待っていると、突然その鼓動や温もりが一気に無くなったことで、慎太郎がベットから立ち上がったのがわかった。
｢待ってて｣
その一言だけ言い残して消えていった慎太郎は、一瞬だけ姿を消してすぐに戻ってきた。
戻ってきた慎太郎の手にはネクタイが握られている。
｢まさかと思うけど｣
｢だって見えてるの恥ずかしいなら見えないようにすればいいんでしょ？｣
｢それもっと恥ずかしいわ｣
｢もーわがままだな。つけたらわかんないから｣
そんな俺の文句も虚しく
俺の目元に巻かれていくネクタイで
視界は驚くほど暗くなった。
｢やべ…
何か新たな扉開きそう｣
｢勝手にやって勝手に変な扉開くなよ｣
そう言ったか言ってないかぐらいのタイミングで、俺はベットに押し倒され、両手を抑えられた。
間も無く今度は唇を重ねられ、すぐに慎太郎の舌が自分の口に入ってきた。
五感のどれか1つでも奪われるとその他の感覚が敏感になるというのは本当のようで、すでに俺の息は上がってしまうほど、口元の感覚が研ぎ澄まされていた。
｢はぁ…ぁ…しん…たろ…ちょ…まった｣
｢ん…ごめん無理｣
何度も何度も角度を変えてキスをされ
慣れたその舌使いに
呆気なく落ちていった。
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くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！毎日更新目標に頑張っていこうと思います！本当にありがとうございます(^^) (2020年5月24日 17時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これから関係複雑になっていきそうですね…作者さんのペースでいいので更新頑張ってください！応援しています！ (2020年5月24日 8時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年5月24日 0時
