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Hokuto side
確かに俺の本だった。
家にばかり居た俺にとって
出来ることは少なくて
最初は樹の家にある漫画を読んでいた。
それも全部読み終わって
樹に本が読みたいと頼んだら
意外とすんなり了承してくれて
本を何冊も買ってくれた。
｢なんかお前そればっか読んでない？
新しい本買っても結局その本読んでる気がするんだけど｣
｢うん。なんかハマっちゃって｣
｢人間…失格？…太宰治ってお前しぶ過ぎねぇか？｣
｢太宰治知ってるの？｣
｢お前馬鹿にしすぎ｣
｢いいんだよこの本。
なんとなくこの本読んでると
樹が浮かんでくる｣
｢はぁ？俺に人間失格って言いてーのかよ｣
｢そういうことじゃないよ。
読んでみたらいいのに｣
｢俺が本読むと思うか？｣
｢読まないね｣
人間失格は
酒や女、薬に溺れどうしようもない主人公の人生が描かれている。
小さな幸せだけを感じながらも
着々と闇に沈んでいくような
人間の底の底を見せられているような感覚になる本。
それでも最後には
主人公を"神様みたいないい子でした"と
そう表したこの本が好きだった。
｢この本暗くて苦手だったけど
今は好きなんだ｣
その時…
それはまるで
樹に対する
独り言に似た
告白のようだった。
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あーちゃん(プロフ) - くれよんさん» 読んでくださったんですか！ありがとうございます( ; ; )そんなお褒めの言葉恐れ多いです！お互い頑張りましょうね。ありがとうございます♪ (2020年5月16日 0時) (
レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます!活動を始めたばかりで、不安なことも多かったので、コメント頂けて嬉しいです(;_;)勝手ながら作品も拝見させて頂きました。私にはない表現力に圧倒されて、私も頑張ろうと思えました!大変なこともあると思いますが、私も応援しています! (2020年5月16日 0時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - はじめまして。私も創作活動をしており、先日フォロワーさんに教えていただき、一気に読了しました！末ズの優しさが際立っていて素敵です！黒と青の関係、続きが気になります…更新頑張ってください！応援してます(^^) (2020年5月15日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年5月8日 1時
