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Hokuto side
｢樹…｣
｢お、久しぶりに名前呼ぶの聞いたわ｣
｢茶化すなよ。真面目に聞いて｣
｢なんだよー改まって。こうゆうの柄じゃなくて嫌なんだよ｣
樹はポケットに手を突っ込み
また新たにタバコに火をつけた。
樹は前から落ち着きたい時に必ずタバコを吸う。
ペースが早いと、それだけ動揺している証拠だった。
｢タバコの銘柄変わんないんだ｣
｢まぁね。本数めちゃめちゃ増えてっけどな｣
会うのはいいけど
話すことをすっかり決めてなかったことに今気づいてしまった。
だからそんな在り来りな会話しか今は出てこない。
｢樹…
なんで
手離したの？｣
だからと言って
直球すぎる質問をする自分もどうかと思う。
本当にコミュニケーションが下手くそだ。
｢手離したっていつ？｣
｢言わなくてもわかってんだろ｣
｢離してないよ。離れたんだって。
あのジェシーってやつにものすごい形相で、北斗の体引っ張られたんだから、そりゃこんな貧弱な体の俺の握力なんて底知れてんだろ｣
｢それは違う。
いつも握られてたんだからわかる。
樹はあの時俺の手首を自分から離した｣
｢じゃあ例えそうだったらなんなんだよ。
別にそれはそれでお前にとってなんかあるのか｣
俺は自分の手首を樹に見せた。
消えないようにした跡。
俺が自分でつけた跡を。
｢消えるのが嫌だった…
あの日ジェシーが助けてくれたのに、行きたくないって思った
お願いだから手首を持つ手を離さないでくれって思った
何でかって
そうさせた本人ならわかるだろ…｣
｢お前…｣
｢どんなに酷い抱かれ方されたって
女の人を抱いた後の体で平気で触ってきたって
どんなに手首が痛くたって
好きとかそんな言葉一切言われなくたって
ここに居られればいいやって
樹が最後は絶対俺の元に戻ってきて
ここにいろって言ってくれるからいいやって
そんな風にまでさせといて
なんであの時諦めたんだよ…
こんなにも…
好きになってたのに｣
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あーちゃん(プロフ) - くれよんさん» 読んでくださったんですか！ありがとうございます( ; ; )そんなお褒めの言葉恐れ多いです！お互い頑張りましょうね。ありがとうございます♪ (2020年5月16日 0時) (
レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます!活動を始めたばかりで、不安なことも多かったので、コメント頂けて嬉しいです(;_;)勝手ながら作品も拝見させて頂きました。私にはない表現力に圧倒されて、私も頑張ろうと思えました!大変なこともあると思いますが、私も応援しています! (2020年5月16日 0時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - はじめまして。私も創作活動をしており、先日フォロワーさんに教えていただき、一気に読了しました！末ズの優しさが際立っていて素敵です！黒と青の関係、続きが気になります…更新頑張ってください！応援してます(^^) (2020年5月15日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年5月8日 1時
