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Hokuto side
樹にあの日に会ったことを除くと
こんなにも近くで会ったのは約3年ぶり。
あの時のまんまの樹がいた。
タバコの匂いがする
手に持っているタバコからも
部屋からも
それが胸をこんなにも締め付ける。
｢入る？｣
その言葉で蘇ってくる。
いつもふっと頭に浮かぶあの記憶。
この家から見える景色とか音とともに
樹が俺に近づいてきて、頬に触れる。
そっから先がいつも曖昧になってた。
でも今それが鮮明になりかけてる。
その手に俺はいつも
自分の手を重ねてた。
そうすると
樹が笑ってくれるのが嬉しかったから。
｢ってまぁ入るわけないか。
まーたこんなとこに引きずり込まれて、ずっと居させられちゃたまったもんじゃないもんな。
どっかファミレスとか行くか？｣
本当はこの部屋に入りたいなんて思ってしまっている自分に驚いてる。
樹が今ここで強引に手を引いてでも
部屋に連れ込んでくれないかなんて
そんなことさえ考えていた。
｢ここでいい｣
｢せっかくの再会なのに、立ち話ってのもなんだろ？｣
｢いいから…｣
｢そうか？｣
そう言うとスリッパも履かずにドアノブを持ちながら、半分体だけ出してるような状態だったが、1度扉を閉めた後、スリッパを履いて外まで樹は出てきた。
｢北斗ってそんなにデカかったけ？
なーんかまた成長した気がするわ｣
あの日に樹を見かけた時とは違って
何故か自分の気持ちは落ち着いていた。
見慣れた部屋と懐かしい匂い。
3年経っても変わらない話し方や立ち姿。
それが俺を安心させていた。
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あーちゃん(プロフ) - くれよんさん» 読んでくださったんですか！ありがとうございます( ; ; )そんなお褒めの言葉恐れ多いです！お互い頑張りましょうね。ありがとうございます♪ (2020年5月16日 0時) (
レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます!活動を始めたばかりで、不安なことも多かったので、コメント頂けて嬉しいです(;_;)勝手ながら作品も拝見させて頂きました。私にはない表現力に圧倒されて、私も頑張ろうと思えました!大変なこともあると思いますが、私も応援しています! (2020年5月16日 0時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - はじめまして。私も創作活動をしており、先日フォロワーさんに教えていただき、一気に読了しました！末ズの優しさが際立っていて素敵です！黒と青の関係、続きが気になります…更新頑張ってください！応援してます(^^) (2020年5月15日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年5月8日 1時
