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｢本当に心配したんだからさー｣
｢ごめんって。あの日雨すごかったろ？
雨が落ち着くまでって言ってたらすっごい時間経ってたんだよ｣
｢なら連絡の1つくらい入れてよー。本当になんかあったのかと思って気が気じゃなかったんだから｣
松村くんと話した次の日に
俺はジェシーに会う約束をしていた。
覚悟はしていたものの、こんなにも言われるものかと言うほどの不平不満を貰いながら、相変わらずジェシーらしい言動に微笑ましさを覚えていた。
｢で、先生が俺を呼ぶってことは北斗のことだよね？｣
わざわざ今日は自分のカウンセリングルームにジェシーを呼んだ。
人目を気にせず話せるからこの場所を選んだ。
正直この後も仕事は立て込んでいて、時間には余裕がなかったが、どうしてもすぐに話がしたかった。
｢昨日松村くんと話をしたんだけど
やっと本質に触れた話ができた。
それを聞いてすぐにジェシーに聞かなきゃならないことがあると思ったから、今日来てもらったんだ｣
｢俺に？｣
｢ジェシーさ
本当はわかってるよね
松村くんが笑わなくなった理由｣
そう言った瞬間
一気にジェシーの表情は強ばった
｢なんで？｣
｢あれだけ心理学の勉強をしてるんだもん。
きっとジェシーはわかったはずだよ。
ジェシーはわかったうえで、その理由に納得できないから必死に別の理由に辿り着きたくて勉強してた。そうでしょ？｣
相変わらず顔は強ばったままだったが、ジェシーは少し鼻で笑った。
｢あー全部お見通しって感じかー
先生ってほんとすごいよね。
尊敬するよ本当に｣
｢ジェシーから聞いてたことだけじゃわからなかったことが、彼から話を1度聞いただけでどんどん見えてきた。
ジェシー
俺に言ってないことたくさんあるだろ？｣
自分でも珍しと思うくらい
少しジェシーを責め立てる言い方をしてるのはわかった。
でも止められない何かがあった。
｢北斗を見つけた日。
あいつから北斗を引き剥がそうとした時にさ
あいつが掴んでた手が離れていくのを北斗が名残惜しそうにしてたことに気づいたし、俺が抱きしめてんのに、北斗はずっとあいつのこと見てたのも知ってた。
思ってた再開とは程遠くて、あまりにも俺が思ってた反応の違う北斗をみて、本当に驚いた。
あの時は
まるで俺が2人を引き裂いた悪人だった｣
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あーちゃん(プロフ) - くれよんさん» 読んでくださったんですか！ありがとうございます( ; ; )そんなお褒めの言葉恐れ多いです！お互い頑張りましょうね。ありがとうございます♪ (2020年5月16日 0時) (
レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます!活動を始めたばかりで、不安なことも多かったので、コメント頂けて嬉しいです(;_;)勝手ながら作品も拝見させて頂きました。私にはない表現力に圧倒されて、私も頑張ろうと思えました!大変なこともあると思いますが、私も応援しています! (2020年5月16日 0時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - はじめまして。私も創作活動をしており、先日フォロワーさんに教えていただき、一気に読了しました！末ズの優しさが際立っていて素敵です！黒と青の関係、続きが気になります…更新頑張ってください！応援してます(^^) (2020年5月15日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年5月8日 1時
