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｢あ、もうこんな時間｣
そう言った松村くんの言葉とともに
部屋の時計に目を向けると
あれから2時間は経とうとしていた。
｢げっ…ジェシーからすっごい連絡きてた｣
松村くんがスマホを見る姿をみて、ポケットに入っていた自分のスマホも見ると、画面はジェシーからの着信履歴とメッセージで埋め尽くされていた。
｢あ、俺もだ。さすがにこんな時間まで居たことないから心配させちゃったね｣
｢俺も子どもじゃないんだから、遅くなることだってあるのにさ。ちょっとでもかけなおさなかったり連絡取れないとこれだもん…｣
｢本当にジェシーは松村くんのこと大切に思ってるんだよ｣
｢そうだけど…｣
そんな文句を言いながらも、帰る支度を急いでしている彼の姿は、内心ジェシーのその優しさを素直に受け取っているんだとわかった。
｢先生ありがとね。
先生のとこ来てなかったらどうなってたかわかんなかった。
この借りてる上着、また返しに来ていい？｣
｢いつでもおいで。
その上着そんなに着てないからいつでもいいよ。
というか1人で大丈夫？ジェシーに連絡して迎えに来てもらうとか、なんなら俺が送るよ？｣
｢大丈夫。
もう大丈夫だから。
あと先生にお願いがあるんだけど
ジェシーには言わないで欲しいんだ
樹に会ったこと。
きっと心配させるだけだから｣
｢うん。わかったよ｣
｢助かります。
本当にありがとうございました先生｣
深々と頭を下げたあと
ドアに向かう彼の背中に向けて俺は言った。
｢松村くん！
松村くんが今どう思ってるかはわからないけど
その今の気持ちが作られたものだとは思わなくていいから。
今思ってることが
今の松村くんの本当の気持ちに変わりはないんだから｣
そう言うと松村くんは1度立ち止まった後
背を向けたままだったが
1度だけ頷いた。
そしてその後
すぐに歩き出し
部屋から出て行った。
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あーちゃん(プロフ) - くれよんさん» 読んでくださったんですか！ありがとうございます( ; ; )そんなお褒めの言葉恐れ多いです！お互い頑張りましょうね。ありがとうございます♪ (2020年5月16日 0時) (
レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます!活動を始めたばかりで、不安なことも多かったので、コメント頂けて嬉しいです(;_;)勝手ながら作品も拝見させて頂きました。私にはない表現力に圧倒されて、私も頑張ろうと思えました!大変なこともあると思いますが、私も応援しています! (2020年5月16日 0時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - はじめまして。私も創作活動をしており、先日フォロワーさんに教えていただき、一気に読了しました！末ズの優しさが際立っていて素敵です！黒と青の関係、続きが気になります…更新頑張ってください！応援してます(^^) (2020年5月15日 22時) (レス) id: 2a9750e174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年5月8日 1時
