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｢その好きっていう感情を持つ相手が誰であろうと俺はいいと思う。俺は女しか好きになったことないから、正直わかんねーけど。とりあえずきょもが好きなら、それはそれでいい。｣
机に並ぶ料理には目もくれず、ただ俺の目を見て真剣に答えてくれていた。
｢とりあえず今は、この状況をどうにかしよう。今、メンバーとしての関係以下とも言えるだろ？不仲って呼ばれるような仲からとりあえず抜け出さないと。そこだけは俺もサポートするから。そこから抜け出した後のことは、きょもにしかできない。そこからはきょも次第だから｣
それだけ言って樹はやっと目の前の料理に手を出した。口いっぱいにかき込んで、一気に飲み込んだ。俺よりも樹のほうがなぜかやる気を出していて、少し笑ってしまった。
笑うとすぐに樹は俺を見て、少し不服そうに言った。
｢なんだよ。自分で言うのもなんだけど、めっちゃくちゃいい事言っぜ？｣
｢いや…俺、樹のこと好きになればよかったなー｣
｢は？お前な…｣
そんな冗談を言いながら、俺らは食事を終えた。樹は帰り際、任せとけと一言言って、俺に背を向けて帰っていった。
樹に嫉妬してた俺が馬鹿みたいに思えてきた。こんなにも真剣に向き合ってくれる人はそうはいない。樹が好かれる理由がわかった気がした。
｢ありがとね樹｣
もう届かないと分かっていても、自然にそう呟いていた。
今の状況を変える。
そんなこと1人じゃ絶対できなかった。
しょうがないと思っていた自分もいたし、これ以上傷つくことにも恐れていた。
だからこそ今回の助け舟を無駄にはできない。
変えてみせる。
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くれよん(プロフ) - きょも担さん» コメントありがとうございます！がんばります！ (2020年6月3日 16時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
きょも担 - おもしろかったです！これからもがんばってください！ (2020年6月2日 18時) (レス) id: 7bd19fe3fc (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月24日 19時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2020年4月24日 15時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年4月22日 3時
