Inside story �� ページ42
北斗side
｢北斗どこ行く？この前は和風だったじゃん。今度は洋風とか行っちゃう？｣
当たり前のように俺の横を歩き、当たり前のように肩がぶつかる程の距離にいる。
ひたすら行先を楽しそうに考えているのを見ながら、久しぶりの2人での外食に、柄にもなく俺自身も浮かれていた。
｢あ…｣
突然立ち止まって大我が見ている先の繁華街に目を向けると、そこはあの飲み会をやった店が
ある通りだった。
｢あの店、今考えたら俺たちにとってはけっこう大事なお店だね｣
確かにあの店で大我が俺を連れ出してくれなければ、また違う展開が待っていたかもしれない。
｢せっかくだし、行っちゃう？｣
そんな軽いノリでお店に向かって歩き出した。
あの時のように看板のネオンは煌びやかに通る人たちを照らしていた。
そんな道を歩いている途中、不意に大我は俺に聞いてきた。
｢北斗ってさ。あの時どこまでほんとだったの？さすがにタクシーは寝たふりしてたのはわかったけどさ｣
あの時
俺は確かに潰れるほど飲んでいた。
樹とのことがあった次の日だったし、
何よりこれからこの気づいてしまった感情をどうするべきか、頭を悩ませていた。
それを紛らわすようにお酒を飲んでいたのは事実で、いっそ潰れるほど飲んで、今日は眠ってしまいたいと思っていた。
でも途中で大我がいた席が視界に入って、いないことに気がついた。
その時はスタッフの1人が帰っていることも、それを見送っているなんてことは知らなくて、大我はトイレに行っているのかもと思った。
我ながらその時の行動は大胆だとは思ったけど、それならトイレに行ってみようと考えた。
でもトイレには誰もいなかった。
そしたら一気に気が抜けて、気がついたら座り込んで頭を抱えていた。
あの時は、予想外すぎる展開がずっと起き続けていたせいで、頭も心もパンク寸前だった。
お酒も入っていたせいか、何故か涙さえ出そうになった。
でもそんな俺の元に大我は現れた。
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くれよん(プロフ) - きょも担さん» コメントありがとうございます！がんばります！ (2020年6月3日 16時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
きょも担 - おもしろかったです！これからもがんばってください！ (2020年6月2日 18時) (レス) id: 7bd19fe3fc (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月24日 19時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2020年4月24日 15時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年4月22日 3時
