thirty eight ページ38
樹side
｢樹、俺さ｢おめでとう｣
きょもが潰れていた北斗を連れていった日から
初めての6人での雑誌撮影の日
｢話したい｣
きょもからの第一声がそれだった。
俺は何を言われるか
だいたい予想がついていた。
だから言われる前に
"おめでとう"
そんな言葉で遮った。
北斗に無理矢理キスをして
泣かせてしまったあの日。
あの時北斗は泣きながら俺に言った。
｢俺…わかった…
好きだったんだ
京本のこと｣
まるで俺のキスで気がついたと言われているようで辛かった。
でもそう言った後に北斗は
｢ごめん。でもありがとう｣
そんなことを言うもんだから
振られたはずなのに
悲しむ前に
納得して受け入れられた自分がいた。
どちらかが思いを伝えることはそう遅くないと思っていた分、言われた時には素直に祝福しようという気持ちまで整理をつけていた。
だからおめでとうと言えた。
｢お前この俺を負かすなんて、意外とやり手な男じゃん｣
｢そんなこと…｣
｢なんでそんな辛気臭い顔すんだよ。その顔するのは俺の方だっつーの｣
きょもは俺の反応に対して
思っていた反応と違ったのか
明らかに居心地悪そうにしていた。
そんなきょもに俺はあえて話を続けた。
｢でもさすがに応援まではできないかなー。
北斗とのキス、忘れられないから｣
気持ちの整理をつけたとしても
悔しさはまだ残ってて
俺は大人気なくそんなことを言ってしまった。
きょも
許して欲しい。
北斗とのこれからの幸せを邪魔しない代わりに
俺の最後の強がりを。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 916人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くれよん(プロフ) - きょも担さん» コメントありがとうございます！がんばります！ (2020年6月3日 16時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
きょも担 - おもしろかったです！これからもがんばってください！ (2020年6月2日 18時) (レス) id: 7bd19fe3fc (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月24日 19時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2020年4月24日 15時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くれよん
| 作成日時：2020年4月22日 3時
