twenty eight ページ28
｢北斗｣
すぐ目の前にその名前の持ち主がいる。
でも返事は相変わらず返ってこない。
目をつぶったまま
少し心配になるほど動かない。
こんなにも近くで
こんなにも長い時間見たことなど
今まで1度たりともない。
もっと言ってしまえば、メンバーの誰よりも、今まで彼の顔を見てこなかった。
こんなにも綺麗な横顔や
高くすらっとした鼻筋
ちょっと荒れている肌さえも全て
見るまで知らなかった
その全てを
こんなにも愛おしいと思っている自分を。
｢北斗…｣
名前を呼ぶことさえ躊躇っていた時もあった。でも今は何の躊躇いもなく呼べる。
｢ねぇ北斗｣
こんなにも呼んでいるのに
返事どころか、動く気配すらない。
ただ聞こえるのは、規則的に聞こえる北斗の呼吸をする音だけ。
｢答えないなら
知らないから｣
俺は自分の体を北斗の方に向け
少しだけ上半身を起こし
少しずつ、ゆっとくり
顔だけを近づけ
その少し肌荒れている頬に
自分の唇を重ねた。
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くれよん(プロフ) - きょも担さん» コメントありがとうございます！がんばります！ (2020年6月3日 16時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
きょも担 - おもしろかったです！これからもがんばってください！ (2020年6月2日 18時) (レス) id: 7bd19fe3fc (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月24日 19時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2020年4月24日 15時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年4月22日 3時
