twenty six ページ26
タクシーに北斗だけを乗せて、俺は戻ることも出来た。
そうじゃなくても、俺は別のタクシーに乗ることもできた。
でもそうしなかったのは、
あんな状態で、北斗が家に帰れるか心配だったから。
それが理由の半分。
残りの半分は、まだ一緒にいたかったなんていう、言葉にすればあまりにも恥ずかしい理由だった。
でもすでに樹に、俺たちは帰ったと伝えてくれと言った時点で、戻る気はそもそもなかったし、俺の決断なんて、その時点で決まっていたも同然だった。
｢北斗、家どこ？｣
運転手に行先を聞かれ、俺がすぐにそう聞くと、北斗は目を閉じていて、何も言わなかった。
｢北斗！住所どこ？｣
何度聞いても、何も答えてくれなかった。
今さっきまで歩いていた人とは思えないほど、無反応だった。
俺が北斗の家の住所など知るはずもない。
かと言って俺の家に行ったところで、家は両親がいる。
両親がいる家に帰るのは、なぜか気が引けた。
そもそも俺の家に北斗が上がるとも思えない。
北斗の急な黙秘に、俺は悩んだ挙句、少し身を乗り出しながら、運転手に向かって言った。
｢運転手さんすいません、ちょっと待ってもらってもいいですか？｣
そう言いながら、俺はポケットからスマホを取り出した。
すぐに検索をかけ、1番上にヒットしたページを開き、すぐに電話をかけた。
｢今から宿泊したいんですけど…
2名で｣
電話を終えた俺は、すぐにそのホテルの場所を運転手に伝えた。
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くれよん(プロフ) - きょも担さん» コメントありがとうございます！がんばります！ (2020年6月3日 16時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
きょも担 - おもしろかったです！これからもがんばってください！ (2020年6月2日 18時) (レス) id: 7bd19fe3fc (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月24日 19時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2020年4月24日 15時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年4月22日 3時
