twenty four ページ24
すぐに傍に駆け寄り声をかけた。
顔を埋めたままの彼が小さく頷いたことがわかった。
｢飲みずきた？｣
続け様にそう聞くと、未だ顔は上げないままだが、やっと声を出してくれた。
｢ちょっと｣
あまりに小さ過ぎて聞き逃してしまうような声だったが、そう言ってさらに顔を埋めたのがわかった。
｢気持ち悪い？とりあえず横になれるとこで横になったほうが…｣
こういう時どうすればいいかよく分かっていなかった。あまり介抱するような立場になった事がないうえに、相手が相手だけに、戸惑ってしまっているのが大きかった。
｢動けそう？｣
質問を投げかけておいて、答えを聞かないまま、とりあえずこの状況をどうにかしようと、必死に次の行動を考えていた。
｢ちょっと横になれるとこないか探してくるのと、人も呼んでくるから、ここでちょっと待ってて｣
とりあえず北斗をここから移動させて、横になれる場所を探そうと思い、それだけを言い残し、トイレから出ようした。
その時、俺の腕が引っ張られたのがわかった。
振り向くと、腕の中に埋められていた顔が、ゆっくりとこちらを見上げた。
ほどよく赤くなった顔
耳までも少し赤かった
目はやはり前髪がかかっている
その隙間から光る目がよくわかった
俺は思わず息を飲んだ。
｢心配かけたくないから…｣
そう呟いた後、俺の腕を引っ張る彼の力が一層強くなったのがわかった。
俺はすぐに、ドアノブを握っていた手を離していた。
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くれよん(プロフ) - きょも担さん» コメントありがとうございます！がんばります！ (2020年6月3日 16時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
きょも担 - おもしろかったです！これからもがんばってください！ (2020年6月2日 18時) (レス) id: 7bd19fe3fc (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月24日 19時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2020年4月24日 15時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年4月22日 3時
