twenty ページ20
樹side
自分が今の2人の関係を築いておいて、自分の気持ちを知った途端に、自分のしたことへの後悔が募った。
2人は小さなことでも嬉しそうだった。
たった会話をしただけでも、会話が出来たことを喜んで、それを周囲もファンでさえも喜んでいる状況に、なんとも言えない感情を抱いていた。
正直きょもに俺の気持ちを伝えた時は、余裕を感じていた。
明らかに有利な状況が、目に見えていたから。
北斗のことを、誰よりも知っている自信もあった。でも知っているからこそ、きょもほくと言われ、2人の関係に触れられるごとに、隠しきれていない嬉しそうなその表情が、俺の余裕をかき消した。
だから徐々に俺の余裕のある自然な行動が、強引になっていっていることに、気づけなかった。
強引な行動に移るのだけは辞めよう。
きょもの話を聞いた時から決めていた。
でも気づいた時には、俺は北斗に馬乗りになっていた。
｢俺は…俺は…｣
そう必死に答えようとする北斗は、俺の下で怯えていた。
押さえている手が、微かに震えていることもわかった。
恐怖で押さえつけているこの状況を、もう戻すことは不可能だった。
｢ごめん…｣
自然に出たその言葉だけを残して、気がつけば強引にキスをした。
最初は唇をただ重ねた。
でも北斗は逃げなかった。
いや固まって動けなかったの間違いか。
唇を重ねたまま、北斗はピクリとも動かなかった。でも手と同じくらい、唇だけは震えていた。
それをいい事に、俺は強引に舌で唇を開かせた。舌を張り巡らせ、夢中でキスをした。
止まらなかった。
こんな状況下でも
北斗とキスしているその事実に
俺の欲は歯止めは効かなくなっていた。
もういいと思うくらいキスをして
唇を離した時に
俺はやっと
北斗が泣いていることに気づいた。
最悪だ
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くれよん(プロフ) - きょも担さん» コメントありがとうございます！がんばります！ (2020年6月3日 16時) (
レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
きょも担 - おもしろかったです！これからもがんばってください！ (2020年6月2日 18時) (レス) id: 7bd19fe3fc (このIDを非表示/違反報告)
くれよん(プロフ) - 腐女子ちゃんさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月24日 19時) (レス) id: 664958a767 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子ちゃん - 面白いです！これからも更新頑張ってください（≧∇≦） (2020年4月24日 15時) (レス) id: 7a4cdc3ef8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くれよん
| 作成日時：2020年4月22日 3時
