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ページ15

そこには、きれいなAの字で、




─── 健ちゃん、ハッピーバレンタイン!いつもありがとう!




と、書かれていた。




俺はそのチョコを持って、急いで寝室にいるAのところに向かった。




健「A…入るで?」




そう言って、寝室の扉を静かに開けた。




中に入ると、Aは部屋の隅で小さく体育座りをして、鼻をすすっていた。




健「なぁAごめんな…ほんまごめん!」




そう言うと、Aはゆっくりと顔をあげた。




健「これ…Aが作ってくれはったんよな?」




すると、Aは静かに頷いた。




健「俺、チョコ断るんはできへんけど、俺が1番食いたいチョコはお前のしかないねん。もらって嬉しいのもAのだけや。だからもう泣かんといてや…な?」




そして、優しく抱きしめてあげた。




『健ちゃん…わがままな私のチョコ…貰ってくれますか…?』




もちろん。




健「俺はわがままなお前が1番大好物や」




そう笑ってみせると、Aも笑顔になった。




A… 健ちゃん…




《ハッピーバレンタイン》




▽▼バレンタイン 〜完〜

作者より→←▼バレンタイン



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設定タグ:短編 , 山下健二郎 , 三代目   
作品ジャンル:ラブコメ
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作者名:jiroken | 作成日時:2018年6月16日 16時

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