不良少女はお嫌いですか？ (緑) (ページ38)

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「わ、私な、好きな人おんねん。」

ああ…やっぱり。
自分の好きな人に好きな人がいる。
わかってたのに、その一言が苦しい。

「髪の色黒くしたんも、その人のためやねんけど…」

大「…めっちゃ好きなんやね、その人のこと。」

錦戸君の…ためかな。
錦戸君、黒髪やし。

「うん。でも、、、その人と私では釣り合わんねん。誰がどう見ても。」

「私、こんなんやんか。真面目な要素ひとつもないし、周りからも怖がられてるし。それに絶対その人の眼中に入ってないと思うねん。」

なんで、そんな事を言うんやろう。
錦戸君とは誰がどうみてもお似合いやし
眼中に入ってないなんて、絶対ない。
漫画みたいに、近すぎて…ってやつ…？

大「Aちゃんは優しいよ。こんな僕を助けてくれたし、友達にもなってくれた。たしかに真面目ではないと思うけど…でも、自分持っててすごいと思うし…なんて言うたらいいか僕はAちゃんの事素敵やと思うし…自信持ってその人に聞いてみたらどうかな…って思う。」

サラっと素敵とか言ってもうた。
でも、ほんまの事やし。
Aちゃんには幸せになって欲しい。

やっぱAちゃんの笑顔が好きやから。