不良少女はお嫌いですか？ (緑) (ページ37)

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す「Aは、大久保がモテたら困るもんな」

え？？
ど、どういう意味？

あかん！て…
何があかんの⁉

…ま、まさかな。

うん、そんなはずはないよな。

もしかしてAちゃんが僕のこと…
なんて、勘違いも甚だしい妄想してしまった。

昼休み終了のチャイムがなった。

今日は珍しく、みんな授業受けるらしい。

よし、僕も帰ろう。

錦「…大倉！ちょ、お前こいつの話聞いたれ。めっちゃ悩んでるから。」

え⁉
なに、急に！
僕にAちゃんが悩み相談⁉

「ちょ、亮！なん」
錦「理由は俺がなんとでも言うといたるから。わかったか？」

錦戸君にそんなこと言われたら
もちろん拒否出来るはずもなく静かに頷いた。

錦「ほな」

そう言って、錦戸君は行ってしまった。

しばらく続く沈黙。
どうしていいか分からず俯く。

「た、忠義、初サボりやな…」

Aちゃんが口を開く。

うん。
緊張して頷くだけしか出来んかった。

「ごめんな。亮が勝手に…あの、戻ってええよ！まだ間に合うやろうし！」

うん。全然いいから！なんて言うてる。

大「いや、こんなサボるチャンスなんて二度とないから…Aちゃんの悩み聞くで。」

ただのサボるチャンスじゃない。
Aちゃんとサボるチャンスなんて二度とないと思ったから
教室になんて帰りたくなかった。

「あ、うん。ありがとう。」