不良少女はお嫌いですか？ (緑) (ページ33)

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次の日、Aちゃんは遅刻してきた。
錦戸君と一緒に。

目が合うと、微笑んでくれたAちゃんを見て
昨日のは夢やなかったんやと確信した。

でも、それから別に話しかけてくれるわけでもなく
もちろん、自分から話しかけれるわけでもなく。
ただ時間だけがすぎた。

昼休みになって、弁当を食べようと準備してた時やった。

僕の目の前にはAちゃん。
と、錦戸君。

周りの子たちがヒソヒソ話してるのが分かる。
みんな昨日の出来事を知らないから
僕がいじめられるんやとでも思ってるのが伝わる。

「昼、一緒に食べへん？」

え⁉
聞き間違いかと思って見上げると
ニコニコなAちゃんと
驚いてる錦戸君。

てか、クラス中が驚いてる。

「うちら、友達やんなー？なら一緒に食べたってええやんかー。なあ、亮？」

錦「は？なんで俺に聞くねん。」

クラスが、ざわついてる。

錦「はっきり嫌って言わな、こいつしつこいで。」

「…嫌やったらええねん。行こか、亮」

あかん。
早く言わな、行ってまう。

「…一緒に食べたい」

どうしても、このチャンスを逃したくなくて
2人を呼び止めた。