不良少女はお嫌いですか？ (緑) (ページ29)

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錦「なんやねん、大倉」

や、やっぱ怖い。

大「あ、あの、、。今の数学のノート提出してないの、に、錦戸君と、、し、渋谷さんだけやから…その、集めに来ました。」

詰まりながらも、なんとか要件を伝えた。

錦「はぁ…だる。」

うわぁー
めっちゃ嫌がられてる。
そらそうか。
怖いな。。。

「亮。怖がってるやん。ごめんな、大倉君。」

え、、、。
Aちゃん、僕の名前知ってくれてるんや。

もうそれだけで舞い上がりそうやった。

正直、そのあと何喋ったか覚えてない。

ただ、錦戸君と楽しそうにじゃれ合うAちゃんを見て
心が痛んだ事だけは覚えてる。

そのあと、Aちゃんは帰りのホームルームまで帰って来ることはなかった。

放課後、いつものように教室にで本を読む。

すると、僕の苦手とする人達が教室に入ってきた。
僕みたいな弱いやつにしか強くいられない奴ら。

案の定絡んできた。

ーおい、大倉～お前見てるとムカつくねん。
ーーほんまほんま～めっちゃキモいねんけどー。
ーー今日渋谷さんと錦戸君に話しかけてウザがられたやん。
ーーうわあーきもー。
ーーやばいやん、それー！あははは

好き放題言われても、言い返せない。
そんな弱い自分に腹が立つ。