甘い−江戸川乱歩 by五月雨花火 ページ5
カタカタカタ…
さっきから探偵社にはずっとタイピング音が響いている
何か暇だなぁ…皆仕事してる。まぁ、当たり前なんだけど。
でも何時もあんなに賑やかな探偵社が静かっていうのは落ち着かない
スッ
私は、自分自身書類整理で疲れてきたからなんとなくで乱歩さんの机に向かった。
『乱歩さ〜n……!』グイッ
私が小走りで乱歩さんの場所まで行くと彼は私の服の袖を掴んで
机の下に引きずり込んだ
急過ぎる…。そのせいで私の頭は只今絶賛プチパニックを起こしている
『え、一寸乱歩さんいきなりどうしたんですか!?』
「2人でお菓子食べようと思った」
ごく普通に答える姿から、純粋にそう思っているんだな〜なんて思った。
『そういうことですか…でも今回も展開急過ぎて読者様に注意食らうやつですよ。』
「それはダメダメ駄作者が悪い。あと、メタ発言禁止ね〜」
確かに今のは言っちまったかもしれないとか心の何処かで感じた。
でも!
今は乱歩さんとお菓子食べることを楽しもう←
『はーい。それで、お菓子って何ですか?』
私が問うと妖しげにニヤリと笑った乱歩さん。
そしてお菓子は見当たらない。
…これは私の勘が 危ない と警告している。
けれどあの澄んだ翠の瞳に捕えられては逃げられない。
『ら、乱歩さんは一体何をしようと…?』
「よく聞いてくれたね!するのは…こーれ」
そう言って彼が引き出しから出したのは四角いチョコ。
即ちチロォルゥチョコなるものだった。
それを見て私の危険信号がMAXになったのは言うまでもない。
『乱歩さん、真逆とは思うんですけどチロォルゥチョコゲェムなんてしませんよn』
「よく分かったね!」
鮮やかに即答で期待を裏切った乱歩さん
そして、いつの間にかチョコを加えていた彼は私の口にチョコを入れた
勿論舌で
『…んっ、……ふぁ…んんっ……』
私の口と乱歩さんの口を2人の体温と唾液で溶けたチョコが行き来する
乱歩さんは時々甘い唾液も一緒に送り込んできて色っぽい
互いの熱のある息を交えているのが恥ずかしいし
そろそろ息が限界になりかけた頃、漸くチョコは全てなくなった
『ら、乱歩さん…なが、いし…甘いです』
「ハァ……僕は楽しかったんだけど…Aのこんなに蕩けた顔見れたし……」
愉しそうに目を細めた彼は私の反応を伺っているようで
私は表情がバレないように下を向いた
甘い−江戸川乱歩 by五月雨花火→←同居(後編)ー江戸川乱歩by月詞
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五月雨花火(プロフ) - 沙月さん» 月詞ちゃんの表現力の高さですよねー!森さん…ですから! (2019年2月21日 1時) (レス) id: 21ac55d013 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - え?森さんが?は?13の女の子に?え?は?いや、幼女趣味こええやばない?今季最大の焦りなう (2019年2月20日 0時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨花火(プロフ) - 黒バイさん» 有難うございます。続編でも頑張ります。 (2018年11月23日 13時) (レス) id: 21ac55d013 (このIDを非表示/違反報告)
月詞(プロフ) - 黒バイさん» ありがとうございます!!!続編もよろしくお願いいたしますm(._.)m (2018年11月23日 12時) (レス) id: 6bb35b4455 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - 続編おめでとう御座います。 (2018年11月23日 7時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨花火×月詞 x他1人 | 作成日時:2018年8月16日 20時