【WT】幽霊と水色さん【Nkm】

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さっきからじりじりと近寄ってくる男の子こと蒼さん。
なんか立場が逆になってないか？、そんな事を思う余裕すら私にはないのだけれど

笑顔のまんま詰め寄ってくる蒼くんはそれはそれはもう少年みたいに眩しくて…お顔がとてもよろしい事で

｢えっ、と蒼さん？｣
｢なかむでいいですよ！！｣

なかむ…？あだ名だろうか…さっき教えてくれなかったのは余程好きな人にしか呼ばれたくないからか？
いやいや、それだと私の事が好きって言うことになるし…

｢あの？｣

｢はっ、はい！なんでしょう蒼さん｣

｢なかむ！！｣

｢な、なかむさん｣

｢な！か！む！｣

｢なかむ…くん｣

流石に初対面の子を呼びすてする訳には、とくん付けしてみる
けど目の前のなかむくん不満そうにほっぺを膨らませている

余りにもさっきと違う対応に少し引き気味なのだけど…

｢…なかむくん｣

｢はい？｣

｢さっきと対応が全くちがうのですけど…｣

｢あ、あぁ…それは＿＿＿｣

さっきとは全く違う空気にどきどきしながらも私は次に発せられる言葉をじっと待っていた

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