【WT】幽霊と水色さん【Nkm】

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また明日、とお別れをした後バタン、と閉まったドアを見て少しの寂しさと虚無を感じる

でも明日来てくれるし…！！
自分を励ましながらなかむくんの言った事を思い出す。
“大切な人"に名前を褒めてもらったと言っていた
その大切な人とは一体だれなのだろう。好きな人…なのかな

そう思うと少しだけ胸がズキンと傷んだ。

「…？」

胸に手を当ててみるも別におかしい所はない。なんでだ…？

ん、待って？そういえば私途中から敬語抜けちゃってたかも…相手が年下だからって油断したなぁ…
まぁ、いっか

ん〜、やる事もないし寝るか！
仰向けになって上を見ると青空に浮かんだ太陽が眩しい

高揚感に包まれながら意識を手放した


「…ん…い？」

「…ん…ぅ」

耳に音が入ってきて目をパチリと開ける。と

「あ、A先輩おはようございます！」

「ぁ、あうんおはようなかむく…なかむくん！？」

目の前になかむくんが居るじゃないですか。驚いて声をあげれば、からからと笑っている

「はいはいなかむくんですよー笑」

「ちょ、馬鹿にしてるでしょ！」

「してませんよー笑」

笑いながらいってきても説得力がまるでない。先輩をからかってくるなんて後輩だ

「…てかなかむくんはなんで居るの？」

「え？だってもうお昼じゃないですか〜！」

にぱーっと効果音がつきそうな笑顔でそう言ってくる｡とても嘘をついているようには見えない

いくらなんでも寝すぎじゃない…？昨日久しぶりに人と話したから？

「A先輩？どうしたんですか」

むむ、と唸っていると心配されてしまった。

「あー…いやなんでもないよ」

「本当ですか…？」

「本当だよ〜？あ、なかむくん今日面白い事あった？」

すぐに話題を逸らしたがそれを不満そうに口を尖らせていて可愛いと思ってしまったのは秘密。

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