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「・・・名前を言っていませんでしたね
僕は1年Aクラス、伊沢祥彰と申します」

「俺、は・・・2年Aクラスの川上拓朗、です」

「川上先輩ですね!これからよろしくお願いします!」

「僕といると、きっと話のネタ、沢山見つかりますよ?」と彼は悪戯っぽく笑った。
なるほど、だから友達になろうなんて言ったのか、と納得する。
「確かに、空から落ちてくる奴といれば、ネタなんてすぐに見つかるかもな」と笑って返す。

「あ、あれはネコが可愛かっただけなので・・・、ていうか、川上先輩だってこんなところに一人でいるのはおかしいですよ!」
「なっ、俺の聖域にそんなこと言うなや!」
「そちらだって・・・____」

お互い、言いたいことを言い合った後・・・、思わず、クスッと笑い出してしまう。何を言い争っているんだ、俺たちは。せっかく友達になったのに、最初がこれかい笑
すると、突然笑い出した俺を見て、ポカンとしていた祥彰も、ニャハハ!と猫のように笑った。

「・・・まぁ、いいや。これからよろしく、祥彰」


____生まれてから16年。

人生で初めて出来た友達は・・・、ちょっと変わった男の子でした。

【第二章】 兄弟→←↓



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作者名:くらうでぃー | 作成日時:2021年6月29日 17時

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