君に出会えて 【QK】

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でんがんさんの説明に割り込んではなおさんが説明する。そんな事はいつも通りなのか、でんがんさんは何も言わない。
一問二答･･･、聞いた事無いな。どんなクイズなんやろ。

『でも答えられるのは一人一つ。一着の人にはランプがピーンと点滅。二着の人にはポーンと点灯。二着ボタンが押されるまで問読みは続くで』

なるほど、二着判定式になってるってことやな。となると、一問につき答えられるのは二人だけか。誤答は怖いな･･･。

『今回は25問限定の5○2×！一つ正解で1○で一つ誤答で1×。同ペアで二答を独占した場合、3○が与えられるで！』

『あ、ここで一つ注意点やけど、ペア戦だからと言って相談とかは無しやからな。自分で答えを考えて答えてくれ』

2×･･･、結構ペアだとキツイかもな。
ちゃんとわかる、ってところで押すと押し負けてるし、わからないと言うところで押すと誤答になる。

今回はペア戦やから、なるべく迷惑はかけないようにしないと･･･。

『それじゃあさっそく開始するで！最初に戦うのは･･･、グループAのこの４ペア！』

グループAのペアが画面に出される。
そこには俺と拓司先輩の名前もあった。初戦から出るのか･･･、今更だけど緊張してきたかも。

「ほら川上、行くぞ」

拓司先輩に連れられて俺はステージに上がった。ステージでの景色は今までとは全く違って、なんだかキラキラして見えた。

これは照明のせいか･･･？
いや、これは楽しみで仕方ないと言う気持ちだ！クイズが始まることにドキドキしてる。ワクワクしてる！

他の人達を見てみると、そこには男子高校生が四人と女子高校生が二人いた。すごい、このクイズの大会には女子もいるんやな･･･。

『決勝に進めるのは各グループ一組だけ！それじゃあグループA、ペア戦の5○2×、25問限定、一問二答クイズ開始ー！』

ﾜｧｧｧｧｧｧ!

強い歓声に覆われながら、俺達はボタンを構える。川上集中しろ･･･、いつも通り行けばきっと大丈夫！

『＿＿＿問題。いわゆる三大宗教と言ったらキ／リスト／』
「仏教」「イスラム教！」

早い･･･、一答の時とは違って押すタイミングが違うから難しいな。拓司先輩が仏教を答えてくれたのは良かったけど、俺も何とか押さないと･･･。

『＿＿＿問題。ノーベル文学賞を受賞している二人の日本人とは／誰と誰？／』
「あ、えっと川端康成！」「大江健三郎」

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