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「頑張ってや！タクシーニはこの大会を二連覇してるから、ちょっとプレッシャー感じるかもしれへんけど、ありのままの自分で戦いな！」
「応援しとるで！」と俺に言い捨てて、名前も知らないその人は去っていった。
＿＿＿二連覇･･･、拓司先輩強すぎる。
さらっと言ったけど、俺からしたら偉業みたいなもんです。
「あの人は『はなおさん』って呼ばれてて。高校入った時から俺とは知り合いなんだ」
拓司先輩がさっきの人を紹介してくれる。はなおさん･･･、めっちゃニックネームみたい。あ、でも名前だったりするのかな？わからないや。
「はなおさんも大会に出るんですか？」
「いや、ここ高校の人だから司会とかとしてしか出るんじゃ無いかな･･･？頭は良いと思うんだけどね〜」
拓司先輩が言うほどだから、相当はなおさんの頭は良いのだろう。この高校ってだけで大会に出れないなんて･･･、少し勿体ない気もするけど。
「あ、そろそろ始まるよ。そこら辺に適当に座って良いらしいから、空いてるとこ探そうか」
「そうですね」
無事空いている席を見つけて座ると、はなおさんがステージに現れた。さっき着ていたのはシャツだけだったが、流石に舞台ではブレザーも着るらしい。
『皆さん、今日はお集まり頂き有難う！今日初めて来た人もここへ来た事がある人も、楽しんでくれや！』
駿貴先輩とはまた違う様なはなおさんの明るい司会が始まった瞬間、周りの参加者が沸き上がる。
はなおさん、某動画配信サイトとかタレントに向いてるのでは･･･？
『ここでルール説明や！でんがん頼んだで！』
「でんがん」と呼ばれた男の人ははなおさんの隣へとやってくる。髪の毛は少しパーマがかっていて、ピンクに似ている色に染めてあった。
『ほな、ルール説明すんで』
軽い声でのルール説明が始まる。この高校は関西人の方が多かったりすんのかな？
俺も関西人だからなんとも言えへんけども･･･。
「今回のルールは至って簡単や。基本的に早押しクイズと変わらずやってもらうが、今回はペア戦。得点はペア単位で集計かれるで」
『＿＿＿ただ普通ではない部分も勿論あるでっ！それが一問二答クイズ！』
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作者名：くらうでぃー | 作成日時：2021年6月29日 17時
