君に出会えて【QK】 (ページ18)

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振り向くと、そのには拓司先輩の姿が。

「え？いやそんな･･･。祥彰からしたら俺なんて･･･」
「そんな事ないって！だって、祥彰めちゃくちゃクイズ強いんだよ？
俺たちでも殆ど勝てないもん」
「拓司先輩達でも勝てないなんて･･･、本当に強いんですね」
「うん。だから、そんな祥彰から一点取れただけでも凄いよ！
何、『ジオプトリー』聞いたことあったの？」
「あ、はい。俺の父さんが元クイズ研究会で。小さい頃、たまに父さんがやってるとこ見たりしてたんです」
「へぇ、お父さんが！普段過ごしてたら、中々聞かない言葉だからさ、知ってるってすごいね！」

･･･そういえば、こうやって家族のことを誰かに言ったの久しぶりかも。こうやって、些細な事でも話せる人がいるって、それだけで有難い。

「ちょっと、お二人さん。何話してんの？」
「うわっ、駿貴！驚かすなよ！」
「ゴメンゴメン(笑)
そいえば川上君、クイズ研究会入る気になった？」

突然、背後から来た駿貴先輩にそう聞かれる。他の皆からも熱視線を送られた。
俺の答えは勿論＿＿＿＿、

「･･･はい、入りたいです。入らせてください！」

俺がそう言うと、皆が一斉に笑顔になる。

「本当？！有難う、川上！」
「これから宜しくお願いします！」
「＿＿＿＿はい、これから宜しくお願いします！」

そして、この言葉を言った後、部員の人達が盛り上がりすぎてか、俺は狭い部屋で胴上げをされることとなったのだった。

･･･ちょっ、時々足とか腕とかぶつけてるから！誰かこれ助けて？！