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「・・・あ、そうそう、皆さん!実はクイズ研究会の見学者を連れてきたんですよ!」
「見学者・・・?」

そうそうって・・・、もしや祥彰にまで忘れられた?まじで泣くよ?
・・・おっと、それどころじゃないな。まずは挨拶しないと。

「此方、二年の川上拓朗先輩でーす!」
「えと・・・、川上、です」

突然祥彰から話を振られ、何も言えなくなる。目の前の男の子達も、「誰だこいつ」みたいな顔でこっちを見てくる。
・・・いや、ほんまに人見知りですんません。

「ほら、見学なんですから取り敢えず教室入りましょう?川上先輩!」

その後、グイグイと背中を押されて教室に無理やり入れられる。こ、この状況で大丈夫か・・・?

「じゃあ、皆さん自己紹介してください!」

どうやら一人一人自己紹介をしてくれるらしい。

「三年Aクラスで部長の福良で〜す」
優しそうで肩幅の広い眼鏡の人が、福良先輩。

「同じく三年Aクラスで副部長の河村だ」
綺麗で麗しい雰囲気の河村先輩。

「一年Aクラスのこうちゃんです!」
そして、一番最初に祥彰に話しかけた男の子がこうちゃん。ニックネームか何かかな。なんだか元気な感じ。

「____そうだ、こうちゃんはね〜、凄いんですよ!数学の偏差値、脅威の98!歴史の年号とかパパッと覚えるし!」
「そ、そんなこと無いですよ・・・///」
「・・・へぇ、それは凄いな」

・・・あれ?褒められたこうちゃんの顔が少し赤いのは気のせいかな?まぁ、褒められて照れちゃう人とかいるもんね。俺とか、そうやし。

「____あれ、見学者来てんの?」

暫く祥彰の褒め褒めタイムが続いた後、扉から誰か入ってきた。
「お邪魔してます」くらい言った方がいいかな、と思って扉の方を見ると、そこには見知った顔が。

「あ、伊沢兄さん!駿貴兄さん!」

「やっほ〜」
「こんちは」

祥彰の挨拶に二人も優しく返す。俺は拓司先輩達と目が合ったので、軽く会釈する。

「川上君じゃ〜ん!え、もしかしてクイズ研究会入ってくれたの?」
「あ、いや、まぁ・・・、祥彰に連れられて、見学にきたんです」

俺がそういうと、拓司先輩は逃がさないとばかりに、俺の腕をガシッと掴む。
・・・この人、思ってた以上にやり方が強引だ!

「もうクイズは経験した?そもそも川上君って経験者なの?クイズ未経験でも全然大丈夫だからさ、やってなかったら体験してみない?」
「あの、その、えーっと・・・」

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作者名:くらうでぃー | 作成日時:2021年6月29日 17時

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