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検診 ページ3
「Aさーん。
AAさーん。」
私が呼ばれている。
母子手帳を読み返していた手を止め
私の名前を呼んでいた
看護師の方へと寄る。
「あ、AAさんですね。
中にお入りください。」
そう言われて、中へ通されると
見慣れた顔。
「サクラ。
久しぶり。」
私が、笑顔で言う。
「いらっしゃい。」
と、サクラは待っている。
「ごめんね、私
またお世話になっちゃうね。」
私は苦笑いをする。
「ううん、そんなことないよ。
また、よろしくね。」
サクラは昔から変わらない笑顔。
「主治医がサクラでよかった…。ﾎﾞｿｯ」
安堵した私が小さな小さな声で
呟いた。
しかし、流石サクラ、
聞こえていたよう。
「僕も、よかったよ。」
と、笑っていた。
ああ、昔に戻った気分。
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作者名：田舎平和乃 | 作成日時：2019年1月16日 17時
