【第二十一話】終わらない作業 ページ23
『だから、そういうのは専門外だってば!』
アルハイゼン「そうなのか?ではこっちの方は...」
『そろそろ私で遊んでいますよね?』
そうだったそうだった、彼はこんなヤツだった...!
時を遡り30分ぐらい前。
知恵の殿堂のエレベーターを下に降りた、今はもう誰も使われていない場所。
まさか地下にも図書館があったのは驚きだが、本棚にはあまり本が並べてなくて、むしろそれが少し不気味な雰囲気を漂わせていた。
そんな空間のどこかでかき集めたのだろう、古い本を束ねて持ってきたかと思えば_これ全部解読するのを手伝って欲しいとの事だった。
無理です無理です、いくら因論派の学生とはいえこちらはまだまだ新入生の身だ。
『アルハイゼンこそ、20種類の言語学んだんでしょ?よっぽど私なんかいらなくてもいけそうだけど...』
アルハイゼン「流石に俺でもこの量は手間と時間がかかる」
『...なるほど?』
それにしてもスケールがでかい。
こんな依頼をした本人が気になる。
終わりのない作業に目を回しつつ、本束の1番上に手を伸ばした。
それで今に至る。
『...をし、ドラゴ...に...を以て...とす...あー全然わからん』
アルハイゼン「本自体が古すぎるな。解読どころじゃ無さそうだ」
重要なところが色褪せていて、インクも薄くなってるし...。
これじゃ全然読めん。
なんでアルハイゼンは私に手伝わせたんだろう。
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かしわぎ(プロフ) - ドーナツさん» 良かったです!最後まで見てくれてありがとうございます(˶'ᵕ'˶ )︎ (4月7日 21時) (レス) id: 4b6ae11ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - 最終話おめでとうございます!中々無い終わり方でめちゃ良かったです! (4月7日 12時) (レス) @page43 id: 7609cb840c (このIDを非表示/違反報告)
かしわぎ(プロフ) - ドーナツさん» はわわ、ありがとうございます〜!モチベ爆上がりです!!! (3月24日 19時) (レス) @page28 id: 4b6ae11ae4 (このIDを非表示/違反報告)
ドーナツ(プロフ) - すごく面白いです!放浪者好きすぎるので嬉しさ爆発です!!これからも書くの頑張ってください!!応援めちゃしてます!! (3月22日 13時) (レス) id: 7609cb840c (このIDを非表示/違反報告)
かしわぎ(プロフ) - 夜月 サキさん» ありがとうございます.ᐟ.ᐟ放浪者...良いですよね分かります♪ (2月26日 18時) (レス) id: 4b6ae11ae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かしわぎ | 作成日時:2024年2月12日 23時