桜花は儚く緑に散る【原神】【スメール男子】

【第十七話】壁画から読み取れるもの ページ19

ドアを開けた先に広がっていたのは。


『これは...壁画？』


壁に描かれた無数の壁画。

もう何百年も前に描いたものなのだろう。

少し色素が薄くなってしまって見づらいものもある。


スカラマシュ「少し汚れが目立つね。A､川から水を汲んできてくれ」

『......。』


剣で一振りしてみる。

もしかしたら、使えるんじゃないかって。

案の定ザバァ、と私の元素スキルで汚れを洗い流すことができた。


スカラマシュ「何やってんの？そんなことで無闇矢鱈に元素スキルを使うなよ」

『ちょっと試してみたかったんだってば』

スカラマシュ「というか、君神の目持っているんだね。少し雰囲気変わったなと思ったら」

『あれ、知らなかったの？』


ということで、さっきよりも見やすくなった壁画一つ一つを読み解くことにした。


『これ、カーンルイアが滅亡したものが描かれてる...』


一つ目の壁画。

今や謎に包まれているカーンルイアが七神によって滅ぼされていく様子が描かれていた。


スカラマシュ「ほう？どうしてそう思うんだい？」

『これ、とある人物によって大地に大量の魔獣を送り込んでいる様子が描かれているでしょ。これは500年前、カーンルイアの錬金術師がテイワット大陸に漆黒の魔獣を生み出した...という歴史と一致する......。』


私は身を乗り出して、次の壁画を読み解いていった。

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