個性不幸って私に恨みでもあるのか【ヒロアカ】 (ページ6)

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アンラッキーが6個ページ6

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時は経ち、入学式も終わって数日。私は雄英高校普通科1年C組になりました。人使も同じクラスで、特に何事もなく友達もできて高校生活を謳歌している。

そんな中、やはりうちの学校での1番の注目の話題はヒーロー科。この前は入学式の日に個性把握テストをやっただの戦闘訓練をしただのイケメンがいっぱいいるだのよく話が飛び交っているのを聞く。イケメンに関しては轟くんとやらと爆豪くんとやらが特にイケメンらしく、毎回休み時間の度に教室に見に行く女子たちを見ると健気だなぁなんて思ったりもする。そういや私が見た紅白歌合戦くんもイケメンだったな。

相も変わらず今年も私と人使の個性が馬鹿にされようとしていたので、先手必勝ということで今回は先にプレゼンテーションの資料を作ってきた。同じ中学出身の奴が精一杯止めて来ましたが無視してプレゼンしました。また1つ伝説を作ってしまった。

『自販機ってどこだよ』

そんな私は今、この広大な校舎を歩き回りながら自販機を探しているのだがなかなか見つからない。そもそもここ広すぎやしません？私ここ来て既に5回は迷子になった。先生に私はこの学校の地図を要求します。

自販機が見えてきて駆け寄ろうとすると、廊下の先にやけにガラの悪い男子が見えた。
そのヤクザよりも不良の方が似合う男の子は、やけに髪がツンツンしたイカしたヘアーをしていて、すごい目つきが悪い。あとポケットに手を突っ込みながら歩いている。転んだ時それ顔面からしか受け身取れないからやめた方がいいよ、私が実践した。

どこのクラスだろうなんてぼーっと眺めていると、その本人は私の視線に気がついたようで顔を上げた。最初は睨みを効かせたものの、その後すぐに鳩が豆鉄砲くらったような顔になった。心做しか視線は私の頭の上に向いている。思わず釣られて私も頭の上を見上げた。

私の頭上にかかる円形の影。その正体はそう、タライである。

『うわぁあぁあタライだァくたばれ！！！！』

私がタライを認識すると共に落下してきたので思わずヘッドショットをぶちかます。長年の経歴で石頭になった私によるヘッドショットで飛ばされたタライは、目の前の不良くんの顔面にクリーンヒットした。
叫ぶ間もなく廊下に撃沈した不良くん。恐る恐る脅えながら近づいてみる。

『うわ……申し訳ねぇ……南無三………』

申し訳程度に顔にタライを被せて面白かったので写真を撮って逃げ出してきた。人使に見せたら大爆笑された。