おいそこの犬【安室透/降谷零】 (ページ26)

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25 松田side ページ26

話しながら椅子の中に仕掛けられた爆弾の解体を進める。

………順調だな。

！！これは…

「水銀レバーだ。わずかな振動でも中の玉が転がり玉が線に触れたらオダブツよ……ユリ、絶対動くなよ」

『っはい！』

直後、ゴンドラが大きく揺れた。

最悪だ。

ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ…

電話がかかって来た。

［おい松田！！お前なに勝手にゴンドラ乗ってんだよ！大丈夫なのか？！］

［ああ…だが今の振動で妙なスイッチが入っちまったぜ……俺とユリが吹っ飛ぶのを見たくなきゃ、ゴンドラを動かすんじゃねーぞ］

［は？！！ユリって…2年前に俺を助けてくれたあのユリか？！！］

［ああ、そうだぜ。相変わらず中学生みたいな顔してる…ぜ……… "勇敢なる警察官よ。君の勇気を称えて褒美を与えよう。もう一つの、もっと大きな花火のありかのヒントを表示するのは………爆発３秒前。健闘を祈る。"これがたった今、液晶パネルに表示された文章だ。］

「悪いなユリ、巻き込んじまって」

『え？そんなの最後の一本残して、見た瞬間切ればいいんじゃないですか？』

、
、
、

「………俺お前いなかったら死んでたわ」

［萩原、今ユリが言った通りだ。もう一つ爆弾の場所がわかったら連絡する］

［ヘマすんなよ松田。ユリちゃん殺したらただじゃおかねーからな！］

［フ…ちょっとは俺の心配しろっつーの］

［……死なないって信じてるからな］

［おう。そんじゃあとでな］

「っし。じゃあ始めますか」

再び爆弾の解体に取り掛かった。