守らなくてはならないもの【安室透/降谷零】 (ページ8)

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ー降谷sideー

部下たちが取り抑えに出た時、正面からわずかに銃のセーフティーレバーを外す音がした。

緑「⁉、ゼロ」

「あぁ、ヒロはそっちを」

緑「了解」

麻薬犯の仲間が隠れているのかと思い、ヒロにそち
らを警戒させる。

直後、バスケゴールの陰から女が出てきた。

俺とヒロはその女を見て驚きを隠せない。

だってそこにいたのは

四年も探し続けていた世界で一番愛している彼女がいるのだから。

彼女は両手に銃を構えていた。

立ち上がった瞬間に撃つ。

一瞬だった。

俺らの後ろでうめき声をあげながら倒れる奴らがいた。

銃が床に転がっている。

おそらく俺らを狙っていたのだろう。

その場にいる全員が固まっていた。

まさかと思った。

自分の彼女がFBIに派遣されていたのだと。

上から彼女が飛び降りて指示を出す。

『捕獲を』

その声でやっと全員が動き出し、麻薬犯達を現行犯逮捕した。

風「降谷さん、彼女がさっき迎えに行った九条ユリさんです」

「…。」

風「降谷さん、？」

「、あ…あぁ。ユリは俺の彼女だ」

風「！！え、、⁈ふ、降谷さんの、‼」

「お前たちは警視庁に戻って事情聴取と報告書を頼む」

風「、はい！」

「ヒロも先に戻っていてくれ」

緑「了解。、、もう手放すなよ、ゼロ」

「わかってる」

そうして降谷はユリの方に歩み寄る。